日本郵便が、元プロ野球選手の斎藤佑樹を起用した日本郵便「夏のお手紙キャンペーン」をスタートした。
同キャンペーンは、学生時代から人生を野球にかけ、昨年プロを引退し、新たな形で野球の魅力を発信する立場になった斎藤が、この夏、頑張っている人に向けて手紙を贈ることをテーマにしている。
今回、この夏、野球に打ち込む人に向けて、野球の世界では先輩となる斎藤が、ただ応援だけではない、栄光も挫折も味わった自身ならではのメッセージを、直筆の文字で手紙に綴った。
斎藤佑樹インタビュー
―どんなことを思いながら手紙を書いていましたか?
一番は自分の現役時代を思い返しながら書いていましたね。自分が野球をやった時ってどういう気持ちでやっていたかなとか。今の学生ってどういう気持ちで大会に挑んでいるんだろうとか。そんなことを考えていました。
―記憶という言葉がキーワードになっていると思うんですが、どういう思いがこもっていますか?
もちろん優勝という良い記憶もあれば、その後なかなか活躍できなかったり怪我をしたりという記憶もありますが、でもその記憶って全部僕自身の大事な記憶なので、それがあったからこそ今何とか前を向けて頑張っていけているという事をすごく感じています。
だから良い記憶も嫌な記憶も全部自分の糧になっているなっていう感覚ですね。
―悔しい思いもいっぱいしましたね。
悔しい思いもたくさんしました。
けどでもその分だけ得られたことも大きかったかなと思いますね。
―また現役時代に戻りたいと思うことはありますか?
今は思わないですね。やっぱりいいことも経験できたし、嫌なことももちろんあったし。でもその中で野球をプレーするっていうことに対してはやりきったと思っているので、それだけ野球と向き合っていたと自分では思っているので、だからこそ今はまだそんなふうには思わないですかね。
―誰かに言われて今でも大事にしている言葉ってありますか?
栗山監督にずっと言われ続けてきたことで、がむしゃらに泥だらけになってやりなさいと。そのことは引退した今でも、それを胸に思ってやっていますね。
―手紙とメールの違いって、どこにあると思いますか?
やっぱり字ってクセが出るじゃないですか、人の。それがすごくいいなーっていつも思っていて。癖って投げる時も出るんですよね、当然ですけど。人によってフォームって違うじゃないですか。だからこそその人の魅力だったり、ちょっと変だったりするところも人となりを伝えられると言うか。だから書く字も、あ、この人ってこういう字書くんだ、となんとなく伝えられる気がして。だからこそ僕は書くことにすごくこだわってきたのは、斎藤佑樹っていう人間を相手に伝えるために書いてきましたね。
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