「第100回全国高校野球選手権・2回戦、日大三8−4奈良大付」(15日、甲子園球場) 日大三(西東京)・井上広輝投手(2年)が、今大会3人目となる150キロをマークした。二回2死走者なしで、奈良大付・植村建太捕手への5球目が大台を記録した。 「久々の先発でダメだったら2回、良かったら3回と最初から言われていました。緊張より、楽しもうという気持ちのほうが大きかった」。地方大会では登板なく、大舞台で出番が巡ってきた。立ち上がりから140キロ後半の直球を中心にヒットを許さず、3回を無安打2四球、4奪三振。四回からマウンドを2番手の左腕、河村唯人(3年)に譲った。 井上は今春センバツで自己最速の147キロをマーク。だが、4月28日の春季東京大会で右肘違和感を訴えて降板した。この日は約4カ月ぶりの公式戦登板だったが、自己最速を3キロ更新した。 小倉監督は「(地方)大会で投げてない。練習で投げている70球と、公式戦の30球、40球とは違うので。よく投げたので河村に代えました」と、満足げ。チームの戦力として戻って来た井上は球速について聞かれ、「自分の中ではまだ出ると思います」と、頼もしかった。
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