小さな舞台でも最高の思い出ができた――。コロナの影響で定期演奏会や発表の機会が奪われた高知県立中村中学・中村高校(四万十市)の音楽部が3月16日、校庭でランチタイムコンサートを開いた。部員たちが奏でるメロディーが、春の校舎をやさしく包んだ。
25人の部員たちは、この1年、コロナ禍でほとんど演奏活動ができなかった。毎日の練習も換気に気をつけたり、ソーシャルディスタンスを維持したり、楽器を思い切り吹くこともためらわれた。中学3年生と高校2年生にとっては音楽部の最後の春だ。

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