27日、愛知県蒲郡市竹谷町の2階建て木造住宅が、土砂に巻き込まれました。
救助活動にあたる消防隊員ら。発生当時、この住宅にいたのは、70代の夫婦と40代の2人の娘、それに30代の息子のあわせて5人。消防隊員らが懸命に呼びかけ続けました。
「声が聞こえた」サイレントタイム
そして、28日午前中には、40代の娘2人を救助。
(消防)
「一度、全てのエンジンなどを停止しまして、『サイレントタイム』といいますが、全ての音を消して呼びかけをいたしました。それに関しまして、反応があり、声が聞こえたというかたちになります。」
突如発生した土砂崩れに、家族の知人は…(家族の知人)
「今まであった建物が、全部なくなっていたもんでね。ひどいと思った。まさかここが崩れるなんて、別に思ってもいなかった」
今回、土砂崩れがあった現場は、ミカン農園が広がる蒲郡市西部の山あい。
(報告:小池尚弘カメラマン)
「土砂崩れにより、住宅が完全に押しつぶされています」
映像を見た専門家は…(名古屋大学 砂防学:五味高志教授)
「斜面の比較的浅いところから、崩壊が起こっているのが見えますので、全体的に表層崩壊と言われるものが起こったんではないかなと、見ることができます」
名古屋大学の五味教授は、降り続いた大量の雨が、土の中に蓄えられていたことが原因と考えられると話しました。
“急傾斜”リスクはある
(名古屋大学 砂防学:五味高志教授)
「急傾斜というような場所ではありますので、そういった場所において、やはり崩壊のリスクというのはある程度あるんじゃないかなと思います」
そして、29日の現場は…
(報告:森本琴衣記者)
「台風の土砂や木が残されていて、家がどう建っていたのがわからなくなっています」蒲郡市によりますと、29日午前1時過ぎまでに、巻き込まれた5人全員が救出されましたが、70代の夫婦と、30代の息子とみられる男性の3人が死亡。
40代の娘2人は、それぞれ重傷と軽傷を負いました。
「かわいそうで行けない」現場には土のうが…
(近所の人)
「かわいそうで(現場に)行けない。ここがちゃんとしたら(落ち着いたら)花でも買って、手を合わせに行こうかなと思って、それだけ」
現場では、朝から復旧作業が…(報告:松田亘哲記者)
「正午過ぎです。強い雨が降り続く中、現在も復旧作業が続けられています。これ以上、土が流れ込まないよう、現場には土のうが置かれています」
蒲郡市は、災害対策本部の会議で、死亡した3人に黙祷を捧げるとともに、危険箇所の確認や備えを、引き続き強めることを確認しました。
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/1391207
6 Comments
合掌
全員見つかって本当に良かったですね。ほっとしました😉
救助活動お疲れ様です
命を守る現場は過酷だね
家族が助かって良かった
30代が死んだのは損失
崩れたところに竹が見えますが、竹だらけには見えないので
竹害というほどの感じではなさそう。
これまで崩れてこなかった山が
長年の浸食・今までにない大雨量などで新たに崩落する。
そんな場所は今後もきっと増えるのでしょうね。
こう云う土砂崩れで亡くなる可能性がある場所で暮らしてたのは覚悟の上でしょうね。
悔やむことは無い。