■海老原 清(株式会社サッポロライオン ライオンビアマイスターNo.001・生ビール品質管理アドバイザー):ビヤホールライオン 銀座七丁目店

■提供銘柄(注ぎ方)・スペック等
●サッポロ生ビール 黒ラベル(1度注ぎ)
スイングカラン+タンク空冷式(庫内温度3℃)
*1000Lタンク×6本
→内径9mm・ホース長30m(地下のタンクから1Fのサーバーまで)・炭酸ガス 0.20-0.25MPa(2.0-2.5 Bar)程度

*タンクとホースの間に冷却筒を2回挟んで冷却。ガス圧については目安であり、流速を見て判断・調整している。

■目指すビールの味わい
日々、工場出荷時100%に近い品質のビールをご提供。
「手入れの行き届いたビール」、それが良いビールである。
上記をご提供する為いくつかの工程があります。ビールの鮮度を保つため、発注管理も非常に重要。
注ぎの前段階の準備を手抜きなしでして頂きたい。

■技術的に注意している点
右手11度・左回転・最後は水平に。
ビールに適度な回転を与え早く泡の中に苦みの成分(イソフムロン)が入るよう注いております。注いだ後は泡の見た目・泡の持ち具合等も判断材料。また、泡とビールが早く分かれること。

『注ぐ時に心がけていることは「体調を整える」ことと「常に平常心でいる」こと。究極的にはグラスジヨッキではなく持ち手の中に注ぎこむ感じです。
ビールの状況を常に知っておくことが重要。開栓して何日目か、残量、ガス圧など、それを把握することが美味いビールを注ぐための一歩。
日々の洗浄とビールを見極める技術が注ぎ手には必要と感じます。』

*現在は不定期でビアカウンターに立たれることもあるが、同様に後任や研修生等に技術指導を行っている。

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