大谷翔平選手(29)の移籍先がナ・リーグ西地区のドジャースに決まりました。契約金は、メジャー史上最高額の10年総額7億ドル、日本円で約1015億円です。

大谷選手の恩師で、WBCワールドベースボールクラシックで、大谷選手とともに世界一を掴み取った前侍JAPAN監督・栗山英樹さんに聞きます。

【“スポーツ史上最高額”という評価】

(Q.ドジャース移籍が決まった瞬間、まず感じたことは)
まずはチームが決まって、大型契約になったことで、ある意味、ホッとした。よかったなという思いがあります。

(Q.プロスポーツ史上最高額の契約という評価をどう思いますか)
すごい額なんですけど、これだけの評価をしてもらうことに関して、めちゃくちゃうれしかったですし、それだけの価値のある選手なんだなと思います。

(Q.大谷選手がお金そのものにこだわったとは考えにくいですよね)
そうですね。お金にこだわったのではなく、自分ではなくて、アメリカ・メジャーリーグという舞台で、日本人、アジアの選手がこれだけの選手が評価を受けるということ。野球界全体の底上げというのが頭にあって、そこは、額なのかもしれませんが、評価をちゃんとしてほしいと。そこを大切にしたのかなと、僕は、思います。

(Q.アメリカでトップ級の扱いをされていること自体、野球に対するインパクトを大谷選手が広げていますね)
そう思います。いろいろな契約の仕方がありますが、すべてが自分のためだけでなく、すべてが周りのこと。契約ですが、自分の給料を少しだけもらって、後回しにするという話があります。自分が勝つチームのために、もっともっといいバッター、もっといいピッチャーを獲れる状況を作る。そうするとファンも喜ぶ、球団も喜ぶ。自分もうれしい。自分が考えてやれるわけですから、そういう意味では、発表されると思いますが、無茶苦茶、低くなっていると思います。よくわかっていませんが、そういう感じだと思います。

(Q.そういうことを詰めていたから、ここまで契約までに時間がかかったということですね)
そういうことを含めてのトータル的な評価を受けたと。ですから、自分がやろうとしたこと、野球に真摯に向かってきたことは間違っていないのかなと思ったと思います。

【ドジャースを選んだ“決め手”】

会見前ですので、本人の口から説明はありませんが、大谷選手にとって、ドジャースは色んな面でマッチしています。11年連続、プレーオフ進出している常勝軍団であること。環境面では、エンゼルスと同じ、カリフォルニア州であります。さらに、トミージョン手術をした執刀医が、チームドクターで、サポート体制が整っています。また、高校時代から大谷選手に注目し、日本ハム、エンゼルスに入団する度に、ラブコールを送ってきた“大谷愛”あふれる球団です。

(Q.一番の決め手は何だったと思いますか)
もちろん自分が野球をやる環境ということで、温暖であったり、勝ちやすいなど、いろいろな条件あると思いますが、それを整理したうえで、いくつかのチームが残ったと思います。最後は、僕は“評価”だと思います。どれだけ自分のことを評価してくれますかと。額が高いということではなくて、それが次の野球界に結びつくと思っているので、そこは重要だと思っていると思います。

(Q.なぜ、これだけの“価値”を置いてくれたと思いますか)
みんな忘れがちですが、翔平は、手術をしてリハビリ中です。にもかかわらず、これだけの評価を受けた。実は、野球選手が一番マイナスになるのは、故障で試合から離れるということです。ところが、翔平は、2018年、2019年もリハビリ中でもバッターで出ていました。来年もリハビリ中でもバッターで出る。普通の選手であれば、約3年近く、試合から離れる可能性があります。ところが、二刀流だからこそ、試合に出ながら、進化し続けて、これだけのプレイヤーになった。本当の二刀流の意味というのは、こういうことだったのかなと。野球はやり続けたい、試合に出続けるという環境というのが、二刀流という形。自分が選択して前に進んだ。その素晴らしさをめちゃくちゃ感じますね。そこは、翔平、よく頑張ったなと思います。

(Q.高校時代からドジャースが熱心にアプローチしていたということですが、栗山さんから見て、ドジャースはどんな球団ですか)
歴史的に、日本の野球には貢献してくれていて、縁が深いチームであるというのは間違いないです。僕は、野茂投手のときに、ずっと見させてもらったので、無茶苦茶、近いというか。

(Q.日本ハム時代もメジャーリーグに行く後押しをしていました。いろいろなチームが名乗りをあげるなかで、あのときはエンゼルスでした。念頭に二刀流があったからですか)
二刀流がやりやすい環境であったというのは事実だと思います。ちょっとそこは微妙な言い回しになっていますけど。僕は、大谷翔平の野球は、二刀流がベースになっているべきだと思っていますので、それを進められるチームというのは、多分、本人にあったと思います。

(Q.二刀流で復活して、勝つ。長いスパンで見据えていますよね)
そういうチームはドジャースだけでなく、いくつかあったと思います。自分のことを、二刀流の選手として、どれだけ必要かと思ってもらうのが、ある意味、評価だと思うで、評価も含めて、ドジャースだったら自分の野球ができると思ったと思います。

【インスタに込めた大谷の“覚悟”】

大谷選手がSNSに投稿したメッセージです。
『ドジャースファンの皆さま、私はチームのために最善を尽くし、自分自身が最高の状態でいわれるように常に全力を出し続けることを誓います。野球人生の最後の日まで、ドジャースのためだけでなく野球界のためにも努力を続けていきたいと思います』

(Q.あと10年で39歳ですから、ある意味、ドジャースに骨を埋めて、球界全体のために頑張るというふうに聞こえましたが)
その通りですね。翔平にとっては、エンゼルスでもそういう気持ちでやってきたと思います。『きょうが、人生すべての試合だ』とずっと思ってきた。ドジャースのときも、そうやっていく。ところが、時間がきたときに、お互いのメリットを考え、次に進む場合もあるだろうし、常に、彼がすべてをかけて野球をやっているという証明かなと。それと野球界全体を考えてやっているということだと思います。

【“臆測”飛び交いメディアも混乱】

(Q.いろいろ、情報が錯そうしていましたが、どんな様子でみていましたか)
わからないからこそ、みんなが『あーだこーだ』と言ってもらえる。これで、また野球が盛り上がるので、僕は、すごくありがたかったです。ただ、関係ない話ですけど、契約が決まったとき、めちゃくちゃホッとしたと言いましたが、実は、皆さん、忘れがちですが、23歳でアメリカに行ったときに、翔平はあと2年待てば、25歳に。そのときになると大きな契約ができるのです。その前に飛び立つとき、最終的に僕らの判断だったのですが、一番、難しかったのが「いつ行くべきなのか」ということ。毎月のように翔平と確認していた。けがしたシーズンでしたが、一切、触れずに、最後に『なぜ、今年、アメリカ行くのか、俺を説得してくれ』と。そのときに、翔平は「監督、成功するとか失敗するとか、関係ないんです。自分たちよりすごい選手がいる。そこに向かって戦いに行く。それだけなんです。それ以外は、一切、考えなくていいんです」と言った。僕にとっては、“今”なんだと確認できた瞬間だったのですけど、それだけの覚悟を持って、野球に向かっているから、今回のような大きな契約になっていく。人の生きざまというのは、こういう感じなのかなと思いました。 

【超重量打線“打者”大谷の役割は】

ドジャースといえば、メジャー屈指の重量打線ですが、MLB専門チャンネルの予測では、大谷選手は『2番』です。その両脇を見ると、『1番』ベッツ選手は、ホームラン39本、『3番』フリーマン選手は29本。大谷選手と合わせると、3人だけでホームラン100本越え。さらに、3人ともMVP受賞経験があります。

(Q.相手の打線が、これだとどうでしょうか)
めちゃくちゃ怖いです。侍ジャパンのときのアメリカチームを見ているようです。ベッツはめちゃくちゃ嫌でしたね。ただ、翔平が2番って決まっているじゃないですか。野球詳しくないですけど、僕は、WBCのときに『3番』に置いたじゃないですか。2番に入ると、これは変な心配ですが、ゲッツーを避けようとしたりして、一生懸命、走っちゃうんですよ。走っていいんですけど、走らなくていいときにけがするなど、いろんな心配をするので、僕は、もう1人、もっと出る2番を獲って、翔平を『3番』に。それが世界一に近いかなと。だから、翔平は自分の給料を下げて、選手が獲れる状況を作ったのかなと。これは勝手な想像ですけど。絶対的な信頼が翔平にはあるので、そこで1年間、機能するかどうか、それが一番大事。いいレベルでキープさせるかと。それを考えたときに、けがをする状況とか、心配を考えてしまう。すみません、私事ですね。

(Q.これだけの選手が並ぶと、大谷選手にも勝負してくれる場面が多くなるのでは)
ボール球に手を出さないといけない状況というのは嫌なので、それは、相手もそう思っていますし、バッターがたくさん並ぶと、それが起こるので、それは楽しみです。

(Q.そうとなると三冠王も)
ただ、バッターに専念すると、本人、バッティングだけのことを考えて、余計なことをしだす可能性があります。だから、バッター1本だからいいというのは、僕は必ずしもそうとは言えないと思います。彼の本流は二刀流なので、シンプルに野球をやるということ。来年、これがどう出るか、ちょっと楽しみにしています。

栗山さん、きょうはありがとうございました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

47 Comments

  1. 栗山監督「僕、あまり野球詳しくないけど・・」笑っちゃいました。

  2. 栗山さんWBC終了直後と比べて10歳ぐらい若返って見えるな。
    体重もちょっと増えてるかも

  3. 「成功するとか失敗するとかそんな事は関係ないんです。自分たちより凄い選手がいる。そこに戦いにいく、それだけなんです」
    いや~参りました。

  4. 『ショーヘイ』4番にトラウトが欲しい
    だからトラウト獲って来い
    『ドジャース』はい

  5. 大谷を育てたメンターであり、親の栗山さんコメントに関して上品で指針あり、やはり人格者が言葉を発すると明確でブレがないのだと改めて感動です。

  6. でもこうしてみれば、NPBでプレーしてから渡ったことは間違いじゃなかったと思うわ。もし同じ成績であったとしても日本のメディアの取り上げ方、スポンサーの数、そして日本のファンから愛される存在、それらのことで大きく違ったはず。

  7. 栗山さん 中日の引退セレモニーに来て頂いてありがとうございます。教え子の二人も嬉しかったと思いますが、中日ファンも皆感激しました。

  8. 我々ファンたちは、イチロー選手のように黙って応援した方が落ち着くね。

  9. 11:43ここから通訳してもらってドジャースの監督や上層部の方にぜひ聞いてもらいたいと思ったのは私だけでしょうか

  10. 後払い確かに献身的だけど、自分が現役じゃない時に、高額の年俸で贅沢税に掛からないと思っているのかな

  11. 栗山監督、最高クラスの人格者。 そもそもIQが相当高いというアドバンテージを持つ、元プロ野球選手。

  12. 反日放送繰り返すのに、スポーツは日本贔屓。キャスターも真実では無く、局の都合で、発信する事決める。中国、クルド人の問題は放送しない。

  13. 大谷くんは凄いのは 前提ですが。栗山さんも ほんとに大谷くんを 深く引き出すとこ。
    やはり 育てた親だもんね。高卒からメジャーへはいかさず、一先ず、日ハムでしっかりプロセスし 日本でまず評価をつくり間違いなく送り出した監督ですもんね。 。

  14. 栗山さんは自分が推した二刀流、そして成功を全然鼻に掛ける事無く、何時までも何処までも低姿勢を貫く人間性は素晴らしい。 日本の宝です。 勿論翔平選手は世界の宝。

  15. 栗山さん大谷さんのことはいいから中田さんとか他の人の話もしたら。大谷さんうんざりしている。ていうか大谷さん栗山さんのことは栗山さんが思うほど思っていないから。大谷さんは野球の方しかみていない。野球少年だから応援したきなる。

  16. 大谷翔平を知り尽くした栗山さんのコメントが良かった。大谷がやりすぎないような環境をどう作るかなどは、栗山さんならではの視点でおもしろいですね😊

  17. モニアック選手とアデル選手、、、いいほうに取ろう。ほかで頑張って🙇下さいな!おめでとう😅。

  18. 栗山英樹氏は今日やる紅白歌合戦に出そうな予感。審査員じゃなくてもVTR出演か少しスタジオに足を運んで何か言うかのどっちかだと思う。

  19. ひさしぶりに報ステを見ましたが、キャスターの大越さん、ずいぶんエラそうな風情ですね。NHKのキャスター時代のほうが、もっとこう、なんというのか、視聴者代表っぽい感じでした。キャスターの大御所(?)を気取っているふうが、とても残念です。いつからそんなにエラくなったのですか?

  20. 大谷さんも素晴らしいて哲学をもった栗山監督のであいも運をもたらした😊頑張って下さいね!野口美津子

  21. 人間、スランプに陥った時には良く眠る事が良いそうでして。
    眠ると魂が身体から空間へと移行して、そこに存在するアカシックレコードの情報に触れて、より良いアィディアを拾って来るようです。
    それはいわゆるゾーン体験を魂がしてるのだと思われ・・・。
    ゾーン体験は下記のサイトの第四話『演劇の覚醒』を読めば分かるかも知れません。
    < ☆【不思議な話・実話】 人間に備わる非科学的な特殊な能力 厳選5選 >

  22. 私生活は、疲れた身体をほぐし、野球選手として最善を尽くすものであって欲しいと願っております。😊頑張って下さいね!😊🎉

  23. 栗山って何をしてた方?野球?凄い選手?全く聞いた事も無いけど・・・・・。

  24. ヤル気をおこさせる監督が大谷さん素直になって頑張っていった。今の大谷あり、ですね😃😊😊

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