新しいステージで挑戦を続ける安部さんが広島の魅力を発見するコーナーです。
今回は私、安部友裕が先週に引き続きものづくりの現場に潜入し、「スゴ技」にチャレンジしてきました。覇気!

昔ながらの玩具「けん玉」に造形美を…。
高い技術力とデザインで新たな風を吹き込む廿日市市のイワタ木工。

【イワタ木工・岩田知真社長】
「この大きさ、この大きさここの高さというのは全部計算しているんですよ。計算することによってのバランスがあってそこを考えて作っているんで、けん玉って奥深いんですよ」

前回は会社の社長兼職人でもある岩田知真さんに飾っても美しい「けん玉」の魅力を教えてもらいました。

【安部さん・ディレクター】
「正直、侮っていました。見てください、この美しさブラボーです。ブラボー」
「今回なんですが、安部さんにけん玉を作っていただきます」
「作るの?」
「作ります」
「軽くない?」
「作ります」

そう言いながら社長の岩田さんに作業用のエプロンを着せてもらうと・・・

【安部さん】
「ここの社員です。僕いますんで」

安部さんの心のスイッチに覇気!が押されたようです。
さあ、オリジナルのけん玉作りに挑戦しましょう。

【覇気!安部友裕のツイセキ】

体験するのは、前回間近で見せてもらった玉の「研磨」。
回転させた玉に紙やすりをあて、限りなくまん丸な球体に近づけていきます。
岩田さんは流れるように作業をしていましたが・・・

【安部さん・岩田社長】
「あまりガッとやりすぎると削れすぎちゃうこともあるんですよね」
「こういう風に手で添えてあげて。そうです。ペーパーを丸くしてあげて、はいそうですね」「ああああああ」

軽くやすりをあてただけで予想以上に表面が削れてしまうんです。

「満遍なく、万遍なく満遍なく、いいですね」
「社長どうですか?僕の手捌きは?」
「そうですね、30点くらいです」
「30点」

「研磨」は粗さの違う3種類のやすりを使い分けます。
安部さんの口数が減り指先の集中力を高め始めました。

「こういう風な『面』であててあげたほうがいいです。今ちょっと『点』になっているんで」
「だめですよ。バッティングも点じゃダメなのでしっかりこの(バットの)面を向けて、この長い・・・・ありがとうございます。いきます」
「面で全体的にあてるということですか」
「そうです。そうです。そうです」

やすりを大きく使うことを覚え、岩田さんから合格点をもらいました。

「丸いものを触っていた経験が長いのでいい感じです」
「結構いいんじゃないですかね」

苦戦すること10分。ようやく表面が滑らかな球体ができました。

【安部さん・岩田社長】
「磨いてもらったのでちょっとペインティングしてマイけん玉にしてみませんか?」
「おお、綺麗」

仕上げに油性ペンを使い、好きな色を入れると・・・鮮やかな模様になりました。

【安部さん】「途中からうまくなっています。上にいくほど」

とても味のあるデザインに仕上がったんじゃないですか、安部さん。
最後にけんと皿胴を組み合わせ・・・マイけん玉の完成です。

【安部さん・岩田社長】
「はあ、かっこいいですね。いい感じに出来上がりました」「
「とても美しい、世界に1個だけのけん玉です」

現役時代、カープのリーグ3連覇に貢献した安部さん。実は1軍で活躍できるようになった理由はけん玉にあると言うのですが・・・

【安部さん】
「僕、野球やってたんですけど松田オーナーに。5、6年目ぐらいですかね。安部、お前ちょっとこれ練習しろとこれ使ってこうやると膝使えて本当に柔らかく体使えるようになるからバッティング良くなるぞって言われてよくなったんです。本当に。けん玉のおかげなんですよ。そうなんですよ。けん玉。僕。結構仲いいっすね。結構ふれあっています」

では、けん玉と友達という安部さんにマイけん玉で腕前を披露してもらいましょう。

【安部さん・岩田社長】
「上手い」
「上手いですか」

安部さん、「友達」だけあってお上手ですね。
けん玉を作るだけでなく技の指導も達人級の岩田さん。
この技、難易度が高い「とめけん」も教えてもらいました。

【安部さん・岩田社長】
「ひざと連動して玉が動いていないんですよ。動いていない、動いていない」
「すごい」
「この感じです」
(とめけん成功)「1回1回1回1回1回」

本番に強い安部さん。なんと、1発で「とめけん」に成功しました。
世代を問わず楽しめるけん玉本来の魅力も再発見することができました。

【安部さん・岩田社長】
「どんどんどんどん進化させながら伝統を繋げていきたいなと僕は思っているので、僕らが一生懸命作っているものとか木材の価値を感じてもらいながら楽しんでもらいたいですね」「まず自分の家族、子供たちからしっかり今日、これ早速持ち帰って使って・・・」
「もうあのけん玉伝道師として活躍を」

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