広島の人や企業から次のステージに進む極意を学ぶ覇気!安部友裕さんのツイセキのコーナーです。今回は確かな物づくりで再び脚光を浴びている万年筆の魅力を学んできました。
覇気!

今回、安部さんがやってきたのは呉市天応にあるセーラー万年筆。去年10月に建物が完成したばかりの新工場。ある変わった造りをしているそうなんですが・・・安部さん、分かりますか?

【安部友裕さん・ディレクター】
「何?色?配色?形?あ、これさ、万年筆尖っているってこと?ここ先っぽ」「正解です」「当たったし!おお。そういうことね」

安部さんお見事!上空から見ると・・・万年筆のペン先の形をしているんです。

【安部さん・ディレクター】
「かっこいいな。ここでバーベキューとか?」「違います」「冷たくない?」

SNSが全盛の時代にこの10年で万年筆の売り上げは約3倍に。いま世界から注目を集める文房具の魅力とは?

【覇気!安部友裕のツイセキ】

出迎えてくれたのはセーラー万年筆の山口清猛さん。重厚感のあるショールームには120本の歴代の万年筆が。

【安部友裕さん・セーラー万年筆ブランド企画部・山口清猛次長】
「こちらがですね。一応一番古いもので大正時代になるんですけれども」「大正時代!?」「創業がですね。1911年の明治44年なんですが、まあ創業時代のものはちょっともう無いんですけれども一番年代のわかるもので古いものがこの大正5年のものになります」「大正5年!?」

1911年に呉市で創業したセーラー万年筆。日本で初めてペン先に金を使った万年筆の製造を始めました。手入れをすると長く使えることから「万年筆」と呼ばれています。

【安部さん・山口さん】
「当時からこういう形で?」「はい、ペン先はこういう形になりますね」「かっこいい」

「筆記具の王様」とも呼ばれている万年筆。選りすぐりの1本を山口さんに紹介してもらいました。こちらは「軸」と呼ばれる持ち手の部分に石川県の漆工芸加賀蒔絵をあしらった一本。煌びやかな高級感が漂います。安部さん、値段を当ててみてください。

【安部さん・山口さん】
「値段かちょっと待ってください。でも、普通にちょっといいペンでもやはり2、3000円するってことは1万4000円」「もっとします。こちらは税別で110万円になります」「110万円、軽自動車やん」

1本1000円程度のものから装飾によって100万円を超えるものなど、様々です。これまで数え切れないほど、カープファンにサインをしてきた安部さんですが、ほとんど万年筆を使ったことはないそうです。「王様」と呼ばれる理由は値段ではありません。ぜひ書き心地を味わってみてください。

【安部さん・ディレクター・山口さん】
「すごい、軽い。見た目、しっかり重厚感があって。ちょっと末包みたいな感じですけど。
見た目末包なのにめちゃくちゃ小技うまいみたいな」「山口さん的には今の例えは?」「ありがとうございます」「完璧だそうです。完璧だそうです。ありがとうございます」「末包って100キロ超えているのにめちゃくちゃサラサラ書ける。字を書くだけで重さを感じるのに書ける。ごめん、末包。申し訳ない」

力を加えなくても書き味抜群のセーラー万年筆。その秘密はペン先にあります。

【安部さん・山口さん】
「ちなみにこれ、素材はなんですか?これは何になりますか?」「21金になります」「21金!」

そうなんです。純金の24金を100%とすると、21金は純度が87.5%もあるんです。

【安部さん・山口さん】
「一般的に万年筆で使われるのは14金とか18金が多いんですけれどもそれだけ金の含有量が多いということで弾力性があります」「金がちょっと柔らかい?滑らかに書きやすくなる」

すっかり万年筆の魅力に取りつかれた安部さん。温かみのある書き味にハマる現象は「インク沼」と呼ばれ、SNS映えすることから近年は若者の心もつかんでいます。

【安部さん・ディレクター】
「安部さん、楷書に挑戦してみましょうか」「楷書。きっちり書くやつね」「はい、これから安部さんまた楷書で書く機会が増えると思いますので」

うまく書くにはインクが途切れないようにゆっくりと書くことがコツだそうですが・・・。

【安部さん・山口さん】
「どうなんだ?どうなんだ、どうなんだ?うわ、難しい。あのただただ自分の字が難しいっていうそれだけ。書くのはめちゃくちゃ書きやすい」「どうですか?」「バッチリです。本当ですか?」

安部さん、山口さんからお墨付きをもらいました。

【安部さん】
「ペン自体、ボールペン自体にも触れることがなくなってきてるんじゃないかって時にあえて、これを使うといういいですよね。しっかり書くってことは本当に自分で覚えますし。
わ、これ使うなってなる。もう使いますね、これは。覇気。安部友裕」

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