巨人・坂本勇人内野手(24)が26日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉に臨み、7000万円増の年俸1億8000万円でサインした。
6年目の今季は、主に3番打者として、全144試合に出場。リーグ2位の打率・311、69打点、14本塁打だった。最多安打のタイトルも獲得し、チームを3年ぶりの日本一に導いた。

 「144試合けがなく試合に出たことを評価してくれたと思う。日本一、連覇をしたいと改めて思った」と意気込みを語った。(金額は推定)
巨人・坂本勇人内野手(24)が26日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、6000万円増の1億7000万円でサインした。今季は遊撃手としては球団初の3年連続で全試合に出場。チームでは最長となる松井秀喜の9年連続(94~02年)には及ばないが、4年連続となれば71~74年の王貞治氏と並んで内野手最長タイになる。来季の目標に〈1〉フル出場〈2〉20本塁打以上〈3〉ゴールデン・グラブ賞獲得、の3つを掲げた坂本が大トリ更改を済ませ、これで巨人の全選手の契約更改が終了した。

 痛みに強い坂本が顔をしかめた。「イテテ…」。契約更改の会見を終え、カメラマンのリクエストに応えた時だった。両腕を後ろに伸ばし、日本国旗を持った瞬間、「筋肉痛なんです」と苦笑い。「例年の12月の時点より(今年)は体を動かしているので。体的にも変わっていかないとダメだな、と思ってやっています」。個人トレーナーとメニューを組んで行っているオフのトレーニングの効果が早速、表れた。さらなるパワーアップを予感させた。

 来季の目標は明確だった。坂本は3つの誓いを立てた。打撃ではまず、本塁打数を増やすつもりだ。「ボールが変わって減っている。やっぱり本塁打をファンの方は楽しみにしていると思う。ここ2年は10本台(昨年は16本、今季は14本)だった。20本台は打ちたいなと思ってます」。31本塁打を放った2010年以来の20本超えを目標に設定した。

 守備力も上げる。今年は失策15とはいえ、勝負どころでの好プレーが目立ち、チームを救い、ファンも魅了した。しかし、球団から守備への評価は「あんまりなかったです。へたくそなので」。守備への取り組みと意識は、これまで以上に変わった。「1個のプレーで給料が上がるとは思っていない。僕がゴールデン・グラブをとれば評価してくれると思う。もっと守備を勉強していきたい」。貪欲な姿勢を見せた。

 巨人では初めて、遊撃手で3年連続全試合出場を果たした。内野手で4年連続となれば王貞治(一塁)に並び、巨人史上トップタイとなる。「もともと腰痛が出たりして(09年シーズンは)出られない時があった。そこから、腰痛が出ないためにどうしたらいいか考えて、トレーニングを毎日するようになった」。日々のケアとさらなる強化で来季もフル出場をして”鉄人”内野手の称号も手に入れるつもりだ。

 173安打で長野と並んで初となる最多安打のタイトルを獲得し、日本一に大きく貢献した2012年が、あと数日で終わる。「これで満足したらダメだと思いますけど、今年1年は良かったなと思います」。進化した姿を見せるため、坂本は歩みを止めない。

15 Comments

  1. タイトルを獲らせてもらうであってると思う(坂本の場合)

  2. 来年この並びが帰ってくると思うと…泣

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