2019年6月2日 千葉ロッテマリーンズ vs 埼玉西武ライオンズ 11回戦
ロッテの江村直也捕手(27)が2日、西武11回戦(ZOZOマリン)に「9番・捕手」で出場。2-0の四回2死満塁から、左翼席へプロ1号満塁アーチを放った。
この打席まで今季21打数でわずか1安打。スコアボードの江村の名前の横には打率・048の表示が点っていた。初球の低めの直球を力ないスイングで空振ると、スタンドからはわずかにため息ももれた。それでも、3球目の高めの直球を、今度は見事に振り抜き、大歓声に変えた。
大阪桐蔭高から2011年にドラフト5位で入団。昨季までプロ8年間で打率・163、250打席で0本塁打に終わっていた。それでも、3月10日の中日とのオープン戦で、今季から本拠地・ZOZOマリンスタジアムの球場改修で誕生した「ホームランラグーン」に1号をたたきこんだ“持っている男”。公式戦でのプロ初本塁打は、そのラグーンをはるかに超える左翼席中段までかっ飛ばした。
伏兵の一発に一塁ベンチは大盛り上がり。井口監督にも笑みがこぼれた。オープン戦でのラグーン1号は、メジャーリーグで有名になった一度無視をしたあとに祝福するサイレントトリートメントかと思いきや「最後までなかった。サイレントサイレントです」といって笑わせた。この日もダッグアウト前でのハイタッチは無視。だが、ダッグアウトに戻るとナインが覆い被さるように江村を囲み、次々と手荒い祝福を受けた。(SANSPO.COMより)
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