下克上や! 阪神のドラフト6位・小川一平投手(23)=東海大九州=が開幕1軍メンバー入りすることが16日、決まった。育成を除くルーキー6人ではただ一人の開幕1軍入り。最下位指名から出世争いの先頭に躍り出た。  昨年10月のドラフト会議では、育成を除く指名順では最下位の6位。注目度の低かった背番号「66」が、今は輝いている。開幕を3日後に控えた甲子園での1軍練習。新人でただ一人、参加した小川が胸を張った。  「やっぱり高校生が注目されているので、自分が活躍して、今年の新人は高校生だけじゃないんだぞ、というのを出していければなと思います」  ルーキー6人のうち5人は高校生。D1位・西純(創志学園高)を筆頭に甲子園のスターぞろいだ。その陰に隠れた形だったが、チャンスは逃さなかった。1軍初マウンドだった3月11日のヤクルト戦(神宮)で1回無失点デビュー。ここから下克上が始まった。  「3月は真っすぐで空振りを取れないことも多かったが、自粛期間でいろいろトレーニングをして(6月に)練習試合が始まったときには真っすぐで空振りを取れて…。すごく手応えもあった」  活動休止期間中は、食べて筋力強化に没頭。体重は入団時から4キロ増の84キロとなり、速球もパワーアップ。5月31日の紅白戦で初めて150キロの大台を突破(152キロ)すると、6月5日のソフトバンク戦(甲子園)では153キロに更新した。  矢野監督は小川について「そりゃ入るでしょう」と開幕1軍を認め、さらに高いレベルを求めた。「真っすぐにこだわって、プロ生活を送ってもらったらいい。抑えるところではウイニングショットを変化球で空振りとるとか。それによってより真っすぐも生きるので、それは磨いていくべきところ」と話した。  ドラフト最下位からの下克上といえば、近年では2014年のD6位・岩崎が“開幕メンバー入り”。ただ、このときは第5戦の先発で開幕戦では未登録だった。中継ぎからのスタートとなる小川は「1年間、結果を出し続けたい。真っすぐで勝負できる藤川球児さんみたいになるのを一番の目標にしてやっていきたい」と改めて目指すべきところを掲げた。サクセスストーリーは、これからだ。(三木建次)  …

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