日刊スポーツ評論家の西本聖氏(62)が、春季キャンプ恒例企画「解体新書」の特別編として、日本ハム吉田輝星投手(18=金足農)の投球フォームを分析。
甲子園を沸かせた吉田輝は、まだ“粗削り”なイメージが漂う。<6>を見ても分かるように上半身をひねりすぎている。速い球を投げたいと思うと、どうしても上半身に力が入る。右腕はやや背中側に入っているが、これぐらいなら許容範囲。しかし、これだけベルトから上がねじれると、どうしても腕が振り遅れてしまう。右腕の振り遅れを取り戻そうとして、<7>でも上半身に力みが出ている。そして<9>でも体の開きが早くなってしまう。<11>でお尻が落ちてしまい、<12>では右足から頭までの体のラインが丸くなってしまうのも、右腕の振り遅れを取り戻そうとして力んで突っ込むから。あくまでも上半身は下半身でリードしていくのが理想だが、逆になってしまっている。ただこの悪癖は、力の抜き所をマスターしたり、速い球を投げたいという過剰な意識を変えれば、すぐに直るかもしれない

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