◇第100回全国高校野球選手権記念 山梨大会2回戦 山梨学院12―0山梨(2018年7月8日 山日YBS球場) 凡打すら許さない。打者一巡目を投げ終え、エースは颯爽とマウンドを去った。山梨学院の先発・垣越建伸投手(3年)は3回まで投げ9者連続三振。「今後のチームのため」とリリーフ陣にマウンドを譲るも、69年に樹立された山梨大会記録の12連続奪三振に迫る勢いだった。さらには、投球のおよそ9割が真っすぐ。圧巻の内容で夏季大会デビューを果たした。 兄2人の影響で、小学3年生から野球を始めた。中学時代には、飛騨高山ボーイズに所属し、現大阪桐蔭の投打二刀流のドラフト1位候補・根尾昂投手(3年)としのぎを削った。根尾とは今も連絡を取り合う中だが、「(今年1月に)甲子園で投げ合おうと言われたときは正直、イメージがわからなかった」と高校で思うような結果を、残せていない自分に自信が持てなかった。それでもこの日の試合内容を振り返り、「今ならちゃんと勝負したいと言えそう」と笑った。 山梨学院はこの試合、継投した投手陣も好投し一人の走者も出さない完全な試合運び。打っても、5番打者・野村健太外野手(3年)の大会第1号含む2打席連続本塁打を筆頭に、14安打の猛攻を見せた。3年連続の大会優勝に好発進した。
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