第92回全国高校野球選手権大会決勝が21日に行われ、興南高が東海大相模高を13対1で破り、史上6校目の春夏連覇を達成した。春夏連覇は松坂大輔(現レッドソックス)を擁した横浜高(神奈川)以来。興南高、沖縄県勢にとって夏の甲子園初優勝となった。
 興南高打線が東海大相模高のプロ注目右腕・一二三慎太を攻略した。4回1死二、三塁から伊礼伸也のタイムリーで先制すると、大城滉二からの5連打などで一挙7点を奪った。6回には我如古盛次の3ランなどで5点を追加した。
 投げては先発の島袋洋奨が変化球主体のピッチングで強打の東海大相模打線を抑え込んだ。ここまで5試合に登板して、42回で49三振を奪ってきたが、この日は4奪三振。低めに変化球を集め、打たせて取る投球術が光った。
 40年ぶりの優勝を狙った東海大相模高はエース・一二三が打ち込まれた。興南高の鋭いスイングの前に、7回を投げて16安打を浴びて13点を失った。打線はここまで4試合で34得点を奪ってきたが、島袋から9安打を放つものの1得点に終わった。

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