「ここ数試合、意識していたかもしれません。打つことができ嬉しいです」
こうコメントしたヤクルト村上宗隆(21)には、若くして主砲の風格がただよっている。9月19日の広島戦で100号本塁打を記録。21歳7ヵ月での到達は、清原和博氏(西武)の21歳9ヵ月を更新する史上最速のペースだ。
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巨人の岡本和真と本塁打王争いを演じ、今や村上は球界を代表するスラッガーに成長した。だが村上は、17年のドラフト外れ1位。ヤクルトが最初に指名したのは、別の選手だったーー。
「日本ハムの清宮幸太郎(22)ですよ。高校(早稲田実業)通算111本塁打を記録し『和製ベーブルース』と呼ばれた清宮は、高校生として史上最多となる7球団が指名。ドラフトの目玉だったんです。日ハムが当たりクジを引いた直後の会見で、本人も『あらゆる人に目指され目標とされる選手になりたい』と自信をのぞかせていました」(スポーツ紙担当記者)
「目標とされる選手」どころか、今季の清宮は1軍出場すらない。かたや不動の4番、かたやファームで低迷する大器……。入団4年目で、同期の二人には大きな差がついてしまった。
「清宮は2軍で、リーグトップの19本のホームランを放っています(成績は9月26日現在)。しかし打率は2割前後と、安定感に欠けるんです。19本塁打といっても、101試合に出場しての成績。1年目のファームでは半分以下の45試合で17本塁打を打っているので、ホームラン率は下がっているんですよ。
3年連続で30本前後の本塁打を放っている村上を、『清宮世代』の一人と呼ぶのは失礼でしょう。清宮を『村上世代』と言ったほうが、現状に合っていると思います」
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