東京六大学野球2011秋季リーグ戦の明大 7-0 慶大(3回戦)での野村と伊藤の勝負映像。【10月3日(月) 試合開始13:01 終了15:40 観衆3000人】
http://www.big6.gr.jp/game/league/2011a/2011a_km3.html
 ドラフト1位候補の明大・野村祐輔投手が春の覇者・慶大を完封し、勝ち点3として首位を守った。被安打5の9奪三振。今季初の無四球完封で4勝目、通算28勝として先輩の川上憲伸(ブレーブス傘下の2Aミシシッピ)に並んだ。マウンドを降りた野村は伊藤を見つけると握手を求めた。試合終了のあいさつを終えた直後だ。「ありがとう」。伊藤も「ありがとう」と笑顔で返した。大学最後の2人の対決は、内野安打1本の2三振。野村は「甘い球は逃さない。それが優れている打者。ヒットならいい、と思って投げました」と相手をたたえた。1回、いきなり伊藤と対決。2死二塁。フルカウントになると、プレートを外して一呼吸おいた。ここで134キロのチェンジアップを投じる。バットは動かない。三振だった。「まっすぐと全く同じ腕の振りができる。あれじゃあ打てない」。1位を表明する広島苑田スカウト部長が絶賛した。野村は課題の立ち上がりを切り抜けると、2度跳びはねてマウンドを降りた。前日は同部屋の岡大海投手(2年)が大活躍し、この日の出番をもらった。「4年生が負けてはいけない」。攻めの投球で、わずか108球の完封劇だった。これで慶大に5勝4敗。5校にすべて勝ち越しての28勝(12敗)だ。川上先輩に並び、2カードを残し30勝も見えてきた。「勝ちにこだわって投げるだけです」。そんな野村を試合後の慶大・江藤省三監督がこう評した。「(投球が)うまいよね。佑ちゃん(早大・斎藤佑樹投手=現日本ハム)よりうまいんじゃないの」。(日刊スポーツ)
伊藤との対決は、ネット裏のスカウトも、うならせた。見せ場は1回にいきなりやってきた。2死二塁、スライダー、カット、カーブと持ち球を駆使して3ボール2ストライクからインコースへのカットで見逃し三振。伊藤を1位候補に挙げ、ぞっこんの阪神の平塚スカウトも「左打者の泣きどころ、あそこに決められたらしょうがない」と舌を巻いた。ドラフト1位指名を公言している広島の苑田スカウト部長は「どの球種も出どころが同じで打ちにくい。カーブ、スライダー、ストレート…、どの球もカウント球にも勝負球にもなる。10勝はできる投手」とあらためて絶賛。ここに来て、明大OBの星野監督が指揮を執る楽天も、野村に大きな興味を示し始めており、1本釣りを狙う広島としては、好投を喜んでばかりもいられない状況にもなってきた。(中日スポーツ)
【野村 祐輔(のむら ゆうすけ)投手】
岡山県倉敷市出身。
リーグ通算56試合、24勝11敗、300回、301奪三振、防御率1.71。
斎藤佑樹投手に続き30勝&300奪三振(過去6人達成)を視野に入れる。
177cm72kg、総合力のある好右腕。
ノーワインドアップから最速149㌔、常時140㌔台中盤の切れの良い直球と 130㌔台から140㌔台のカットボール、120台後半から130㌔台のチェンジアップ、 120㌔台後半の縦のスライダー、110㌔台の落差あるカーブ。
癖の少ない投球フォームから安定したコントロールで内外角に投げ分け翻弄する。
直球は時折シュート回転傾向。変化球は水準高く揃い中でもカットボールが武器。
投手センスに優れ冷静なマウンド捌きも持ち味。
菅野(東海大)・藤岡(東洋大)と並びBIG3と称されるドラフト1位有力候補。
遠投110m、50m6秒1。 
【伊藤 隼太(いとう はやた)外野手】
愛知県瀬戸市生まれ。
リーグ通算71試合、打率.320、72安打、10本塁打、50打点。
178cm84kg、ガッチリした体格の外野手。
ヘッドスピードが速く力強さに確実性を備える左のスラッガー。
2年秋には5盗塁を記録、俊足を飛ばしての内野安打、長打など走塁にも意欲を見せ 泥臭いプレーを持ち味とする。勝負強い。
50m6秒0、一塁到達4.0秒の俊足、遠投110mの強肩。
高い身体能力を備えプロからは高橋由伸(現巨人)クラスの逸材として早くから 2011年ドラフト1位候補との評価を受ける。
 
						
			
WACOCA: People, Life, Style.