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✍ ソフトバンク栗原陵矢捕手（24）が11日、来季のノルマに打率3割を掲げた。荷物整理で訪れたペイペイドームで、「来年は3割をクリアしたい」ときっぱり。プロ6年目の今季、大ブレークした男が、さらなる飛躍を誓った。 捕手ながら打撃を買われて外野、一塁手でレギュラーを奪い、自己最多の118試合に出場した。開幕戦でサヨナラ安打を放つと、チーム最長の開幕84試合連続スタメン出場を果たし、日本シリーズでは打率5割でMVPも手にした。だが、シーズン打率は2割4分3厘。満足していない。 栗原 レギュラーを取ったとは思っていない。手応えもない。自分には課題しか見当たらない。数字で評価される世界。数字にはこだわりたい。 リセットして来季に挑む。「打撃についてすべてでレベルアップしないと、このチームでは生き残れない」。来年1月の自主トレも「すごくためになった」と、2年連続で中村晃に“弟子入り”して行う予定だ。 バットもバージョンアップを求める。今季は基本、885グラムを使用。疲れが出たときに10グラム軽めにした。「これからバットもどんなものを使うか。自主トレで試しながらやっていきたい」。重さや形など今年使用したものは切り捨てる。「バランスを意識したい」と一から自分に合う仕様を見つけるつもりだ。 「本職」の捕手も諦めていないが、「どこでもいい。打撃を磨いて、本当のレギュラーを取りたい」と語気を強めた。プロで初めて1軍でほぼ試合に出場し続けて完走したシーズン。“実質2年目”の来季が本当の勝負になることは分かっている。【浦田由紀夫】 ◆今季の栗原 118試合に出場し107安打、打率2割4分3厘、73打点、17本塁打、得点圏打率3割3分3厘。すべてキャリアハイだった。開幕戦は2番一塁手で出場。シーズンではプロ初の4番を含め、1番から8番まで経験。シーズン終盤に打順が固まった際は5番を務めた。開幕から続いていた連続スタメン出場は84試合で、81試合で止まった柳田を抜いてチーム最長だった。ポストシーズンではクライマックスシリーズでは無安打だったが、日本シリーズでは14打数7安打、打率5割でMVPに輝いた。 …
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