投球フォームコマ比較 一覧再生リスト https://www.youtube.com/playlist?list=PLGKO8sySmje1SR7zIFmY6p-D5IxSkcNYR
(’16 2月7日に同タイトルで投稿した平松の映像が、縦横比が4:3ではなく、16:9寄りであったため、
映像を修正しました。)

上体を倒し、リリース位置が低い投げ方
左上 渡辺久信、右上 岸孝之、左下 宣銅烈、右下 平松政次

上体を前へ倒してから投げるため、身長が高くてもリリース位置が低くなり、球に角度が付かない投げ方をしている。
低い姿勢を取ること、前へ体重をかけることを重視していると思われる。

宣以外は、背筋を伸ばしながら投球動作に入っている。
宣の様に、上体を屈めると、上体を回転させるのに強い力が必要となり、縦回転まで加えるのが難しくなると思われる。

各投手とも、前足を降ろす際、両足の太腿が密着しており、下半身に力が溜まっている。
後ろ足の膝の捻りと、その後の腰の捻りは、渡辺、岸に比べて、平松、宣の方が強く捻られている様に見える。
全体的に、平松、宣の方が、下半身の力を強く使っている様に見える。

渡辺、宣は、肘を上に向けてから担ぎ上げているが、平松は後ろに大きく引いてから担ぎ上げる昔のスタイルであり、岸はその中間に位置すると思われる。

各投手とも、ぎりぎりまで低い姿勢まで沈み込んでいる。
上体が回転すると、背骨を曲げて上体を反らして、回転運動を上体を前へ倒す力につなげている。
上体を前へ倒し過ぎるためか、両肩の上下動があまり起こらず、岸を除くと、上体の回転には大きな縦回転は加わっていない様に見える。

どの投手も、肘を使った腕のしなりが素晴らしいが、渡辺は、特に肘を複雑にしならせており、肘のしなり具合に関しては、歴代の投手でもトップクラスではないかと思われる。

前腕が立ち上がったリリース位置は、岸がこの中では高く、上から下への振り下ろしをしっかりと使っているものの、普通の投手と比べると、上体を前に大きく倒しているため、身長の割にはリリースの高さは低いと思われる。
渡辺、宣は、あまり前腕が上がらずに、低いリリース位置から、前へ腕を突き出している。
どちらかと言えば、前寄りで球を離すことを意識していると思われる。
平松もリリース位置が低いが、投げ終わった後、頭を下げて、上体が前足に覆いかぶさるまで前へ傾けるため、上から下へ投げ下ろす高さの幅が確保されており、他の3投手よりも下へ向けて振り下ろす投げ方になっている。

上から下への球の角度を犠牲にしても、低い姿勢で下半身を踏ん張り、体重を前にかけることで、スピード、球威を増すことが4投手のコンセプトではないかと思われる。

渡辺
足、腰等の下半身の筋力が若干弱い様に見えるが、低い姿勢を取ることで補おうとしているのではないかと思われる。
上体の各部は非常に複雑な形状を作ることが可能で、相当な身体能力を持っていると思われる。
上体が回転して、腕が担ぎ上がったコッキング時では、背骨が折れるかと思う程曲がっており、両肩は背中側でくっ付いてしまうかと思う程強く引いている。
リリース直前も、肘が折れてしまうかの様に、複雑な形状でしならせており、低い姿勢を長時間取れることも含めて、体の優れた身体能力が伺える。
一般に、腕を前に突き出す投げ方は、カーブが曲がり難い傾向が見られるが、渡辺の様に肘を複雑に使えれば、一度ふわっと浮き上がってから、打者の手元で鋭く落ちるカーブを投げることが可能となると思われる。
複雑な形状を取りながら、体をしならせているため、スピードガン表示以上の体感速度を生み出していると思われる。

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