第61回 全日本大学野球選手権大会 決勝戦 [2012年6月17日]
亜細亜大(東都大学)0 × 4 早稲田大(東京六大学) [神宮球場]
東浜巨プロフィール http://draftrepo.blog47.fc2.com/blog-entry-13.html
吉永健太朗プロフィール http://draftrepo.blog47.fc2.com/blog-entry-1026.html
トーナメント表 http://www.jubf.net/alljapan/alljapan2012_tournament.html
<早大が5年ぶりV 亜大を圧倒/全日本大学野球>
全日本大学野球選手権最終日(18日、亜大0-4早大、神宮) 亜大(東都)・東浜(沖縄尚学)、早大(東京六大学)・吉永(日大三)の甲子園優勝投手の投げ合いとなった決勝は、早大が亜大を下し、5年ぶり4度目の優勝を果たした。
早大は一回、2本の安打と四球で2死満塁の好機を築き、6番・茂木が詰まりながらも左前に落とし、2者を迎え入れた。さらに7番・小野田が左前へ弾き返し、東浜からいきなり3点をもぎ取った。
六回には、4番・杉山が外よりの甘いスライダーを左越えにソロ本塁打。待望の追加点を挙げ、4-0とリードを広げた。
投げては1年生右腕の吉永が再三、走者を許しながら、要所を締めるピッチング。バックの堅い守りにも支えられ、7回無失点と先発投手の役割を十二分に果たした。
亜大は東浜の4失点が誤算だった。球が高めに浮いた一回に3失点して後手にまわった。五回1死三塁はスクイズを失敗。七回1死二、三塁では、センターへ抜けようかという痛烈なライナーをセカンド・中村に好捕されて併殺と本塁が遠かった。
両校の決勝での対戦は2002年以来。亜大・木佐貫(現オリックス)、早大・和田(現オリオールズ)の投げあいとなった試合は、亜大が九回にサヨナラ勝ちしており、早大は10年越しで雪辱を果たした。
最高殊勲選手賞には吉永が輝いた。同賞に1年生が選ばれるのは07年の早大・斎藤(現日本ハム)以来2人目。(SANSPO.COM 2012.6.18 15:35)
<全日本大学野球>普段通りの投球で日本一 早大・吉永
大学日本一を懸けた大一番。相手は大学球界屈指の好投手、東浜。それでも、昨夏の甲子園を制し、大舞台に強い早大の吉永は動じなかった。「無駄な力みがなく、しっかり制球できた」と、決め球のシンカーと切れ味抜群のスライダーを駆使し、テンポよく普段通りの投球で相手打線を封じた。
見せ場は五回1死三塁。打者が試みたスクイズを、低めの直球で冷静に外した。飛び出した三塁走者はタッチアウト。「走者がいなくなり楽になった」と、この打者を空振り三振に仕留め、流れを渡さなかった。
新人ながら、リーグ戦4勝で優勝の立役者となった吉永は今大会も4戦中3試合に先発。2勝を挙げ、早大では07年の斎藤佑樹(当時1年、現日本ハム)以来の最高殊勲選手賞を獲得した。何かと比較されるが、吉永は「あまり意識していない」という。
むしろ、お手本は身近な投手だ。「(早大の抑えの)有原さんのように151、2キロの球を投げたいし、東浜さんの制球力もすごい。好投手から学びたい」と向上心を燃やす。ともに昨夏の甲子園を沸かせた楽天・釜田(金沢)らの活躍も刺激になっている。
1年春で頂点を極めたが、「実力はまだまだ。全てを伸ばしたい」という。プロを目指す吉永の視線はさらに上を向いている。
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