’90~’00年代ヤクルト豪腕サウスポー & フジ解説者
フォームの特徴;
・始動時に前足の膝を高く上げている時から、両肩を上げて脇を締めて、
腕と足に力を溜めている。
・腕は脱力しないで、常にある程度の力を入れ続けていて、
最初に腕と足に溜めた力を維持しながら、リリース体勢に移行している。
・後ろ足の力で前に踏み込み、前足を強く回しながら膝を曲げて着地した後、
しっかりと腰を入れて踏ん張っている。
・上体は主に横に回転した後、リリースの瞬間、前足の膝を強く伸ばして、
腰を押し上げることで力を加えている。
後ろ足の蹴り足は殆ど使っていない。
リリース
・上体が回転して体が正面を向いた時、肩と二の腕のラインが、体の後ろの背中側に残り、
肘から先の前腕は、二の腕よりもさらに後方に位置している。
・リリース直前で、肩を前に突き出して、体よりも腕が後方にはっきり残ることで、
肩、肘に力が強く入る形を作っている。
この体勢に入るまで最短で体を変形させていると思われる。
・二の腕、前腕の角度は斜めであり、明確なスリークォーターで腕を振っている。
・リリース直前までは、強い力が入っているが、
逆に、リリース後は、力を抜きながら、斜めに空間を切る様に腕を降ろしている。
(全力投球はしていない。)
投球の特徴;
・ストライク、ボールがはっきりしてしまう特徴が見られるものの、
最初は力が入っていても、最後に力を抜いているので、年数が経つにつれて、
右打者アウトコースの制球が磨かれていったと思われる。
・スライダー気味のカーブは、指先の加減ひとつで、曲がりをいくらでも調整できている
様に見える。
伸びのある球質ではないものの、荒れ球と、全力で投げない分、スピードを調整できるため、
打者はスピードボールに対応するのが大変そうに見えます。

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