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プロ野球独立リーグ、ルートインBCリーグの富山GRNサンダーバーズはこの日、高岡市のボールパーク高岡でキャンプインし、今シーズンのチーム練習が始まりました。
4年ぶりに指揮を執る吉岡雄二監督自らノックを行い、選手たちは軽快なグラブさばきを見せていました。

独立リーグの難しさは「1軍であり、2軍でもある」ということだと思っています。
それは、プロ野球界全体で見ると、NPB(日本野球機構)などへ選手を輩出すする2軍的位置づけだが、地域の球団としてはもちろん1軍で、ファンの思いを背負って勝たねばならないということです。
つまり、育成と勝利の二つを同時に目指さねばならないという点に、独立リーグの難しさがあるのです。
しかし、吉岡雄二監督は、以前チームの指揮を執った4年間で、チームを3度の半期優勝に導いています。大事な試合の直前にエースをNPBへと送り出すことになるなど、勝利を阻む様々な問題を若手の抜擢などで乗り切ってきた名将です。
そして教え子には、現在千葉ロッテマリーンズで大活躍中のスピードスター和田康士朗選手もいます。吉岡監督は、和田選手に対し前期ではしっかり指示を出しつつ、後期は彼自身の自由な判断で走らせるなど、手厚くサポートしつつ自主性も育んだ名伯楽でもあります。
育成と勝利の両方で実績を持つ帝京魂・吉岡雄二監督の手腕に注目です。

さて、BCリーグに所属する選手たちは、プロ選手とは言え、オフシーズンは無給。バイトをしながら体を鍛えて球春を待ちます。
このキャンプインの日から給料が発生し、プロ野球選手として活動することになりますが、決して高額な給料が支払われる訳ではありません。
地域の人たちに物心両面で支えを受けながら一生懸命に野球を続けています。
日ごろお世話になっている地域の人たちへ勝利という恩返しをするために全力でプレーし、また、ハングリー精神で、NPBや海外のプロ野球など一つ上のステージへと駆け上がることを夢見る選手たちに、どうか熱い声援を送ってあげてください。

【富山GRNサンダーバーズ】
http://www.t-thunderbirds.jp/

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