◆第96回全国高校野球選手権大会第13日 ▽準決勝 三重5─0日本文理(24日・甲子園)

 試合後の三塁ベンチ前。エース・飯塚悟史は、大井道夫監督(72)に声をかけられた。「お前で負けたんなら、悔いはない。よく投げたな」。10安打5失点で完投したが、準優勝した09年以来の頂点への挑戦はかなわなかった。指揮官のねぎらいに、涙が止まらなかった。

 固い絆で結ばれていた。初戦の大分戦後。大井監督に「最後までお前でいくぞ」と言われ、胸が熱くなった。ゲキに応えるように今大会は1度もマウンドを譲らず、5試合で650球を投げ抜いた。「1年秋からエースナンバーをつけさせてくれて甲子園も来られた。監督には感謝しかありません。諦めない気持ちで全力を出せた」

 投打ともドラフト候補に挙がる大器。「今後のことはこれから」と話したが、投手と野手どちらで勝負したいかと問われると「投手で勝負したい」と即答した。甲子園に3度出場し“越後の怪物”と呼ばれた17歳の夏が終わった。

参照元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140824-00000392-sph-base

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