4月3日のプロ野球「中日VS巨人」3回戦は、中日先発・大野雄大投手と巨人先発・田中将大投手の初の同学年対決に注目が集まります。巨人・田中将大投手攻略のポイントを、解説者の福留孝介さんに聞きました。

1988年世代の対決に注目

巨人の坂本勇人選手に、ソフトバンクの柳田悠岐選手、広島の秋山翔吾選手、そしてデトロイト・タイガースの前田健太選手。プロ野球界で数々の記録を残してきた4人の選手は1988年生まれの同世代です。さらに中日の大野雄大投手と巨人の田中将大投手も1988年世代の1人。昨シーズン苦しんだ2人が完全復活を目指し、今夜、初めて投げ合います。

・坂本勇人(巨人)
セ・リーグ初の遊撃手で首位打者を獲得し、通算2000本安打を達成

・柳田悠岐(ソフトバンク)
2015年にNPB史上初のトリプルスリーと首位打者の同時達成を記録

・秋山翔吾(広島)
西武時代の2015年にNPBのシーズン最多安打記録となる216本の安打を放つ

・前田健太(MLBデトロイト・タイガース)
メジャー通算220試合、68勝をあげる

大野投手は「“復活しなければ”という思いは強いのでは」

「中日vs巨人」3回戦の解説を務める福留孝介さんは、大野投手と田中投手の同学年同士の投げ合いについて「勢いよりもピッチングの上手さを見たい」と期待を寄せます。

●中日先発・大野雄大投手の歩み
2010年にドラフト1位で中日に入団。プロ3年目の2013年に自身初の2桁勝利を挙げると、3年連続2桁勝利を記録した。プロ10年目の2020年には20試合10完投、6完封で11勝6敗、防御率1・82。澤村賞を獲得。2023年には左ひじのクリーニング手術を受け、2024年は9試合2勝6敗、防御率は4.87にとどまる。

――大野投手自身、“今年こそ”という思いがありそうですね。

福留孝介さん:
「年齢も年齢ですから、昨年を踏まえて『今年復活しなければ』という思いは強いでしょうね」

――大野投手は巨人戦で58試合に登板して19勝27敗。負け越してはいますが、防御率は2.98です。

「チームのエースになってくると、どうしてもジャイアンツなど上位にいるチームと当たることが多くなりますよね」

●中日・大野投手vs巨人の主力選手 通算対戦成績
vs坂本→154打数 47安打 .305
vs岡本→69打数 12安打 .174
vs吉川→36打数 9安打 .250

――巨人の主力選手の通算対戦成績を見ると、4番の岡本選手はおさえていますが、同世代の坂本選手には打たれていますね。

福留さん:
「バンテリンドームよりも、東京ドームで坂本選手に打たれているイメージがあります」

2024年の大野投手は、坂本選手にツーランを打たれ、敗れたシーンがありました。大野投手自身も「悔しかった」と話していました。そんな大野投手に、同学年の田中将大選手との投げ合いについて意気込みを聞きました。

中日 大野雄大投手:
「マー君がジャイアンツに来て、初めての登板が中日戦。たくさん注目してもらえると思うし、マー君、田中投手は僕たち同世代の中でも素晴らしい選手で、球界を引っ張ってくれた選手です。その投手と投げ合えるのは思うところがありますし“勝ってなんぼ”だと思います。まずは自分の投球をできるようにというところですね」

思った成績が残せていない田中投手

――田中投手はなんと言っても、2006年の甲子園決勝の延長再試合。高校野球史に輝く伝説といっても過言ではないですよね。

福留さん:
「これで名前覚えたようなもんですからね!」

――2021年、楽天に復帰後の4年間は20勝33敗、防御率は3.73でした。キャリアや年齢を重ねて投球スタイルが変わりました。思った成績が残せていない印象です。

福留さん:
「昔のイメージを持っている方が引退して若い世代に代わったとき、昔の田中投手のイメージを持っている選手が少なくなったのもあるかもしれません」

●巨人先発・田中将大投手の歩み
2006年にドラフト1位で楽天に入団。2013年はリーグ24連勝、日本一に貢献。2007年~2013年は7年間で99勝、2014年からは活躍の舞台をメジャーへ移した。2014年~2020年、メジャー7年間で78勝を記録。

腕を横振りから“縦振り”にフォーム改造

――昨シーズンのオフに楽天球団を退団して、巨人に入団しました。春季キャンプには久保康生巡回投手と二人三脚でフォームを改造。腕を横振りから縦振りに矯正していましたね。

福留さん:
「僕もニュースでしか見ていませんが、アメリカのピッチングスタイルでツーシームなど横の動きのボールを大きく曲げようとすると、だんだん“横ぶり”の投球になってしまうんです。それを修正するために縦振りにする、ということだと思います」

――スライダーとスプリット、ツーシーム、ストレート。スライダーとツーシームは横振りのイメージで、スプリットは縦振りですよね。

「スプリットの動きが横になってしまっている、というのがあるのかもしれないです」

田中投手の攻略ポイントは2つ

そんな田中投手の攻略ポイントについて、事前に福留さんに2つあげてもらいました。

1.メジャー前の田中投手の投球スタイルを意識するな
2.上位打線の出塁

福留さん:
「アメリカに行く前は、強い真っすぐと変化球のイメージでした。アメリカでボールを動かして打たすことを覚えたので、昔のイメージを引きずらないのが良いですね。その日ごとの田中投手を見るのが必要かなと」

――2つ目についてはいかがですか?

福留さん:
「とにかく塁に出て、足などを意識させながら自分のリズムで投球させないのが大事です。ベテランの投手は自分のリズムで投球をすればするほど、引き出しをたくさん持っていますから。そういった意味では、下位もそうですが上位が特にプレッシャーを与えてくれたら良いなと思います」

岡林選手ら中日の主力野手陣に田中将大との対戦について意気込みを聞いています。

岡林勇希選手:
「(田中投手は)メジャー渡った人。すごいピッチャーだからといって、めげずにしっかりやれることやれば打てるんじゃないかなと思います」

上林誠知選手:
「年齢を重ねて、投球スタイルも変わって、技巧派、コントロールがいいイメージ。負けないように頑張りたいです」

上位打線の岡林選手、上林選手、さらに細川成也選手の出塁がカギになりそうです。

▼チャンネル登録はコチラ↓↓応援お願いします!
https://www.youtube.com/channel/UCk6SzG4qmA7J6CI-QAtWoOg?sub_confirmation=1

▼愛知のニュースHP
https://news.tv-aichi.co.jp/

▼ニュース公式SNS
 ◇Twitter(情報提供はこちら)
  https://twitter.com/news_tva

 ◇TikTok
  https://www.tiktok.com/@tva_news

【主な報道番組】
▼5時スタ 月~金 17:00~17:25
今、気になるニュースを「暮らし」に密着した視点で伝えます。
https://tv-aichi.co.jp/5sta/

▼TXNニュース 土日 17:20~17:30
日本や世界の最新ニュースをコンパクトにお伝えします。

▼映像提供はこちら
https://tv-aichi.co.jp/newspost/

Write A Comment