株式会社三好石材の三好社長へのインタビューの要約です。
【会社概要と歴史】
三好石材は明治33年(1900年)頃に三好社長のおじいさんがアジ石の採掘を始めた会社で、現在まで約120年以上続いています。当初は建築用石材が主流でしたが、次第に墓石としての需要が高まり、庵治石は日本最高級の墓石として全国的にブランド化されました。採掘した原石のうち墓石に利用できるのは約2%と非常に貴重で、硬く美しい模様が特徴です。
【石材採掘と加工】
庵治石は「大丁場」と呼ばれる採掘場で巨大な岩盤から爆破して採掘され、運搬可能な大きさに分割後、工場で切削・研磨され墓石になります。研磨には8段階の工程があり、最終的には深い輝きを持つ仕上がりになります。
【墓石彫刻と職人文化】
墓石の文字彫刻は専門職人が担当し、群地区全体で細かな分業体制が敷かれています。石材業界の技術継承が課題となっており、若手育成が重要です。
【墓参りの意義】
墓参りは先祖供養だけでなく、子孫繁栄の願いも込められており、家族の集いの場としても重要です。墓石の管理状態から家の状況が分かるとされ、日頃から墓参りを行うことの大切さを強調しています。
【新たな取り組み】
最近では建築資材としての庵治石の活用にも取り組み、ホテルや高級老人ホームのテーブルや壁面など、庵治石の特性を活かした新分野を開拓しています。また、香川県高松市川部町に新たな樹木葬墓地「ほたるローズガーデン」をオープン。前方後円墳型のユニークなデザインで、周囲に自然環境を整え、時代に合った新しいお墓のスタイルを提案しています。
【三好社長の思いと今後の展望】
三好社長は石材業の厳しい現状を認識しつつも、地域文化の継承や新たな市場開拓に力を入れています。長期的な会社存続のために、後継者問題を重要課題として考えています。倫理法人会での経験を通じて人前での発信力も高め、会社経営と地域貢献を両立させることを目指しています。
(株)三好石材
「ほたるローズガーデン」
お問い合わせ:0120-372-087(みんなにお花)
◆㈱三好石材のHP
https://www.ajiishi.com/
◆三好社長のfacebookページ
https://www.facebook.com/miyoshi.masahito