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◆日向市にとって昨年はどのような年でしたでしょうか?
振り返ってみますと、10月に開催されました日本選手権35km競歩で日向市出身の川野将虎さんが世界記録を樹立したことをはじめ、衆議院議員の江藤拓代議士が2回目となる農林水産大臣に就任されたことや、ミスタースワローズこと青木宣親さんが惜しまれつつも現役を引退されるなど、全国や世界で活躍する日向市出身者の話題が多く、「日向市」のことを知っていただく機会が増えた一年であったと感じています。

その点で言いますと、9月に宮崎市で開催されたアイドルグループ日向坂46による音楽イベント「ひなたフェス2024」では、県内外から4万人を超える来場者があり、本市におきましても、このひなたフェスと併せてシティプロモーションを図るために、クルスの海近くの坂道を「日向坂」と命名したことやJR九州と連携した期間限定での「日向坂46駅」の装飾などを実施したところ、日向市観光協会が独自に分析を行った結果では、土産物や宿泊棟に約9,440万円の消費額があったと試算されており、多岐にわたって、大きな経済効果が生まれ、地域活性化につながったものと感じております。

また、プロスポーツキャンプ誘致についても、初めて韓国のロッテジャイアンツが本市で秋季キャンプを行って頂き、新たな可能性が広がりました。

そして今年度、ふるさと納税を強化したことで、12月には初の寄附受入額11億円を突破しました。今後も日向市の魅力ある返礼品が全国に広がっていくことを期待しています。

こうした取り組みを着実に進めることができましたのも、ひとえに市議会をはじめ市民の皆様の温かいご理解とご協力のおかげと深く感謝しています。

その一方では、国内初の南海トラフ地震臨時情報が発令された日向灘地震や国道446号の一部が崩落するほどの雨量をもたらした台風第10号など、改めて防災対策の重要性を実感した1年でした。

◆今年はどのような年にしたいですか?
市民の皆様が明るく、将来に希望がもてるような市政運営に昨年以上に励んでまいりたいと考えております。

例えば、改修工事を進めておりましたお倉ヶ浜総合運動公園野球場が1月末に完成する予定であり、現在、完成を記念したイベントを検討しているところでありますので、詳細が決まり次第、市民の皆様にお知らせしたいと思っています。

また、新たな企業誘致に向けて、東郷工業団地の造成のための基本・実施設計を予定しているほか、増加する原木輸出に対応するため細島工業港16号岸壁が2月に供用開始予定となっており、地域の雇用や経済のさらなる活性化を目指してまいります。

そして今年は、本市のまちづくりの指針となる「第3次日向市総合計画」がスタートする年であります。
本計画は、令和7年度から令和14年度までの8年間を見据えた「基本構想」と令和7年度から令和10年度までの4年間を計画期間とする「前期基本計画」から構成されています。

人口減少や物価高騰等により厳しい社会情勢ではありますが、将来にわたって持続可能な行財政運営を図るためにも、「ふるさと納税」などの自主財源を増やす取り組みを強化しながら、「子どもファースト」の一層の強化、観光やスポーツキャンプ、ワーケーション等の交流人口拡大の取組など、選択と集中による効果的な施策の推進に取り組んでまいります。

◆市民の皆さんへメッセージを
昨年は、私自身、第20代日向市長に就任させていただいた年でもありました。
通勤の途中や、様々な行事などに出席する中で、多くの皆様から市政に対する声をお聞きするとともに、温かい励ましのお言葉や叱咤激励をいただきましたことは、大変ありがたく、身の引き締まる思いであります。
市長就任2年目を迎える今年も、初心を忘れず、全身全霊で市政運営に取り組んでまいりますので、より一層のご理解とお力添えを賜りますようお願い申し上げます。

年頭にあたり、市民の皆様が平穏に生活できることを強く願いますとともに、今年が明るく、幸せな一年となりますことを心からお祈り申し上げまして、新年のご挨拶といたします。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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