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北海2試合連続サヨナラ 3投手が2度ずつ登板 上位打線封じが的中
北海道新聞 会員限定記事 2023年8月14日 20:56(8月15日 00:35更新)
めまぐるしい投手交代だった。北海は「岡田―長内―岡田―熊谷―長内―熊谷」と小刻みに継投。3投手が2度ずつ登板する異例の投手リレーが光った。
平川監督の狙いは、積極的に振ってくる浜松開誠館の上位打線封じだった。ポイントは五回、ここまで1失点の先発岡田が9番から1死を取った直後、左腕の長内にスイッチした。
ここで岡田は春の大会以来という三塁の守備に回った。「サードの練習はこっちに来て一回もやってなかった。不安はあったが、勝つことが一番」と岡田。長内は緩い変化球を主体に1、2番を抑え、六回も主軸を三者凡退に打ち取って役割を果たした。
七回に再登板した岡田が相手の下位打線を難なく抑えると、上位に回った八回は熊谷、長内とつないで1失点でしのいだ。九回は再び熊谷。「最後は気持ち」と3人で片付け、サヨナラ勝ちに結びつけた。
平川監督は「その時の展開や相性などを感じながら、ある種勘でやっているところもある」と振り返ったが、こうも言った。
「岡田は(6失点した)初戦の雪辱があった。長内は相手のキーマンを抑えるためにどこで出すかが大事だった。(終盤の)あの展開だったら最後は熊谷しかいない。あとは誰を代打で出し、どこを守らせるのか。ゲーム展開を見ての判断だった」。難しいパズルを埋めるような采配に選手たちが応えた勝利だった。(平田康人)