広島・江波に住む18歳の浦野すず(声:のん)に、突然縁談が持ちかけられる。良いか悪いか判断がつかないまま、軍港の街・呉で暮らす海軍勤務の文官・北條周作(声:細谷佳正)のもとへと嫁ぎ、新しい生活が始まる。
周作の父・円太郎(声:牛山茂)と母・サン(声:新谷真弓)は優しいが、義姉の径子(声:尾身美詞)は厳しくてキツく当たってくる。その娘・晴美(声:稲葉菜月)はおっとりしてかわいらしく、すずは晴美に巾着袋を作ってあげることで友だちのように仲良くなる。
戦争が激化する中で配給物資が減っていくが、すずは明るさを失わずに呉での生活に馴染み、暮らし続ける。やがて呉は空を埋め尽くすほどの数の艦載機の空襲にさらされ、すずたちが大切にしていたものが失われていく――。

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