タイトル:機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122
ジャンル:リアルタイムストラテジー
発売日:1991年7月6日
対応機種:ファミコン(FC)
発売元:バンダイ
開発元:バンダイ

作品紹介
ガンダムシリーズで初めてスーパーファミコン用ソフトとして発売された作品である。アニメーション映画『機動戦士ガンダムF91』の外伝作品にあたり、登場人物なども一部を除いてオリジナルとなっている。また、アニメ本編と作品世界を共有する外伝作品がコンシューマーゲームを媒体として発表されたのもシリーズ中では本作が初めてである。

プラモデルを中心とした企画『機動戦士ガンダムF90』と連動しており、ガンダムF90が主役機として登場する。物語は、漫画『機動戦士ガンダムF90』と『ガンダムF91』の間の宇宙世紀0122年を舞台とし、敵の勢力が旧ジオン公国軍の残党であるオールズモビルといった点も漫画『ガンダムF90』から引き継いでおり、『ガンダムF90』の第二部といえる内容となっている。またガンダムF90の新たな装備としてガンダムF91の直接の前身となるVタイプが登場するなど、『ガンダムF91』の前史としての色合いが強い内容となっている。本作品のエンディングはクロスボーン・バンガードによるフロンティアIV急襲シーンで締めくくられているため、ダイレクトにガンダムF91本編と直結する内容となっている。

メカニックデザインは大河原邦男、キャラクターデザインは『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』や『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』の川元利浩が担当している。テレビCMのナレーションには『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブル役で知られる池田秀一を起用しており、映像にはガンダムF90のアニメーション動画が用いられていた。

本作の発表にあわせて新たにガンダムF90の装備が設定され、漫画『ガンダムF90』では外見が旧ジオン公国軍のモビルスーツそのままであったオールズモビルのモビルスーツのデザインも新たに起こされている。なお、ガンダムF90ホバータイプおよびマリンタイプ、グランザムは本作に登場させるために設定された機体だが、製作の都合により実際には登場しない。また、本作の登場機体はゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズなどでは『ガンダムF90』の登場機体として分類される場合が多い。

F91の「F」とは設定上「フォーミュラ計画」の略であるはずだが、ゲームのタイトルでは「フォーミュラー」となっている。これは『ガンダムF90』および『ガンダムF91』の制作当初は「フォーミュラ」か「フォーミュラー」か曖昧であったためである。

ゲームの発売に合わせて講談社の『ガンダムマガジン』と1991年の『コミックボンボン夏休み増刊号(作画:井上大助)』で漫画が掲載された。2019年に連載を開始した漫画『機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ』でも、本作における戦いの一部が描かれている。

弱いのにオートで自爆特攻する味方、具体的な数値が無くわかりづらい戦闘などから、味方が自滅する前に早く敵を処理しなければならず、ゲームとしての評価は低い。

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