東京都の小池知事が、ステップ1から3と段階的に休業要請などを緩和するロードマップを公表した。
業種によって明暗のわかれる結果となった。
東京・新橋の居酒屋「二貴」。
人気料理は、カニクリームコロッケと地鶏の竜田揚げ。
ランチタイムはビジネスマンの姿が見られた。
二貴・石井貴之店長「全体の売り上げとしては、ほぼ90%減」
店長が強く望んでいるのは、営業時間の延長だった。
現在は午後8時に閉店するよう求められている。
二貴・石井貴之店長「うちみたいなお酒を飲むのがメインのお店は一番盛り上がっている時間なので、せめて午後10時とか」
22日、東京都が示したロードマップでは…。
小池都知事「飲食店につきましては、ステップ1におきまして、営業時間を夜10時までに変更します」
早ければ、25日の解除後にも営業時間は午後10時まで延長。
このあとステップ3まで緩和が進むと、翌日の午前0時まで営業できることになる。
二貴・石井貴之店長「少し安心ですね、午後8時よりはいいかなと思いますけど、早くステップ3になってほしいなと」
緊急事態宣言の解除を見据えた東京都。
小池知事は、休業要請などを緩和する道筋「ロードマップ」を示した。
小池都知事「2週間単位をベースとして、段階的に施設の休業要請を緩和するシステム」
宣言の解除でステップ1になるとみられる。
ステップ1では、美術館や屋内の運動施設などの利用制限を緩和。
ステップ2では、学習塾・劇場・映画館など。
ステップ3では、ゲームセンターや遊園地などへの休業要請も緩和するとしている。
そして、スポーツジムはどこにも当てはまらない。
東京・杉並区のスポーツジム「パワーフィットスタジオZERO」。
このジムは、感染対策を徹底し、営業を再開していた。
それでも、ロードマップで緩和が示され、お墨付きはもらいたいところ。
祈りを込めて会見を見つめる店長。
しかし、スポーツジムは今回の緩和対象に入っていなかった。
パワーフィットスタジオZERO・義田大峰オーナー「6月1日でもジムは再開しないことになりますね」
ライブハウスやスポーツジムなどは、今後、国と協議して対応を決めていくとみられている。
また、ステップ2への移行は、おおむね2週間程度としているが、状況次第で早める場合もあるという。
政府は、週明けの25日に諮問委員会などを開催し、北海道と東京都など1都3県の解除の是非を判断する。
ただ、懸念材料もあった。
神奈川県の感染者数。
解除の目安の1つが、「直近1週間の新たな感染者数が10万人あたり0.5人程度以下」。
しかし、神奈川県は0.87人と目安を大きく上回っていた。
神奈川県の感染者数を懸念する専門家の意見と、その意見を尊重する政府内の声、解除に慎重な知事たちの声もあり、21日の解除は見送られた。
22日16時時点で、感染者数が1人だった神奈川県。
お昼時だったからか、たくさんの人が行き交っていた。
20代男性「もう自分はかからないだろうという意識が増えているから、出かけたりするんじゃないか」
20代女性「都内へのアクセスが他県に比べていいとか。川崎だと、どこでも行けるので、それもあるかなと思います」
神奈川県では目安を上回るものの、政府関係者は「25日の全面解除は十分可能だ」とも説明している。
その理由として、感染者数の減少傾向が続いていることや、感染ルートがある程度追えていることを挙げている。
(2020/05/22)
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