KADOKAWAが3月5日(木)、アニメ制作拠点「Studio One Base(スタジオ ワン ベース)」を池袋・サンシャインシティ内に2026年秋に開設すると発表した。
これは、アニメ/実写制作体制の強化を目的とした新構想「創る人をつくる。創る所をつくる。」の第一弾。
延床面積約1,400坪、約400人規模の巨大な制作拠点となる。
延床面積約1,400坪、約400人規模の制作拠点「Studio One Base」
豊島区・サンシャインシティと連携「世界に誇るアニメシティ」へ
「Studio One Base」には、KADOKAWA関連部署に加えENGI、Studio KADAN、レイジングブル、ベルノックスフィルムズ、チップチューンなどの制作スタジオが入居する。
バックオフィス機能の共有や情報連携の迅速化を図り、クリエイターが制作に集中できる環境づくりや若手育成の強化を目指すとしている。
「Studio One Base」イメージ図
今回の拠点開設にあわせ、KADOKAWAは豊島区およびサンシャインシティとの連携を強化。
池袋エリアをエンターテインメントとクリエイションが一体となった「世界に誇るアニメシティ」へと発展させる取り組みを進める。
池袋をアニメを「創る」「育てる」「発信する」場所へ
池袋のある豊島区は「マンガ・アニメ・コスプレの聖地」として、アニメ関連ショップやイベントが集積する地域。
トキワ荘マンガミュージアムなどの文化拠点や「池袋ハロウィンコスプレフェス」などのイベントを通じて、国内外から多くのファンが訪れてきた。
(左から)株式会社KADOKAWA 執行役 Chief Studio Officer 菊池剛、豊島区長 高際みゆき、 株式会社サン シャインシティ 代表取締役社長 脇英美
新拠点の開設により、池袋は「観る」「体験する」だけでなく、アニメを「創る」「育てる」「発信する」場所としての発展を目指すという。
拡大するアニメ産業──制作体制の整備が課題に
日本のアニメ産業は近年、国内外で市場規模を拡大している。一般社団法人日本動画協会によると、2024年のアニメ産業市場は前年比114.8%となる約3兆8407億円で、過去最大を更新した。
引用:一般社団法人日本動画協会「アニメ産業レポート2025」
一方で、アニメーションの制作現場ではクリエイター不足や業務の複雑化などの課題も長年指摘され続けている。
KADOKAWAは2025年に「スタジオ事業局」を新設し、制作スタジオの横断的な管理や福利厚生の整備、合同採用などを進めてきた。今回の「Studio One Base」はその取り組みをさらに進めるもので、IP展開を支える制作基盤として機能させる狙いがあるという。
KADOKAWAのChief Studio Officer・菊池剛さんは、「クリエイターの待遇を改善することで、誇りを持てる職場、憧れる職業となるような『創るところ』に取り組んでまいります」とコメントしている。

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