日本とジャマイカをルーツに持つアメリカ人作家 キアナ・カーンスミスさんが描く“アンチ”魔法少女アニメ『Pretty Pretty Please I Don’t Want to be a Magical Girl』がカートゥーン好きの間で大きな話題となっています。

2025年3月1日に公開されたパイロット版(※)第1話は、執筆時点で466万回再生を記録。2026年2月1日に公開されたパイロット版の第2話は、公開から3日で100万回再生を突破するほどの注目ぶりです。

※テレビシリーズや映画の本制作に先駆けて、試験的につくられる短編映像のこと。

そしてなんと、第2話の動画内で、アニメスタジオのマーキュリー・フィルムワークス(Mercury Filmworks)によって“しっかりと”アニメーション化されることが発表されました。

現在は英語音声/字幕しか存在しませんが、いつか日本語にも対応してくれることを期待しています……!

『Pretty Pretty Please I Don’t Want to be a Magical Girl』第2話“アンチ”魔法少女アニメ『Pretty Pretty Please I Don’t Want to be a Magical Girl』とは?

本作の主人公は、ごく普通の生活にあこがれる15歳のアイカ。ごく普通の高校生を自称していますが、その正体は悪と戦う魔法少女です。

彼女は、魔法少女として活動することに嫌気がさしていて、その責務から逃げ出してしまいました。そして、普通の高校生として生活する!と意気込んで学校に入学するところから物語がはじまります。

学校でアイカは、自称“負け犬”のオタク少女・ジラ(『ムーン・セーラー』という、『美少女戦士セーラームーン』をオマージュしたコミックを愛読している)と友だちになります。

アイカはいわゆる“負け犬”というポジションに対してもあこがれを持ち、ジラの立場を羨ましがって「No one bothers you or expect anything from you!(誰も邪魔しないし、何かを期待してこない!)」と衝撃的なセリフを残してしまうほどです。

そして、ごく普通の生活がはじまる……と思いきや、学校にイクリプスというアイカを狙うヴィランが押しかけてきて、一体どうなる!?

……といったところが第1話のあらすじとなっています。

“普段の姿になる方が華やか”なヘンテコすぎる変身シーン

魔法少女アニメで一番重要だと言っていいシーンが“変身シーン”(変身バンク)ですよね。『Pretty Pretty Please』でももちろん、しっかりとした見どころとして変身シーンが描かれます。

ただユニークなのが、普通の姿から魔法少女の姿になるときは一瞬だということ。むしろその逆で、魔法少女から普通の格好になる時に、豪華な演出とアニメーションが付くのです!

アイカにとって普通の生活の方が華やかですからね。

問題の変身シーン/画像はYouTubeから

現在公開されているパイロット版では、アニメーション部分は少なく、ほとんど紙芝居のような状態で色も塗られていません。なぜか「魔法を使わずに鉄パイプで敵を殴るところ」だけがしっかりとアニメーションが付いています。

英語があまり分からなくてもストーリーを明快に理解することができ、ストーリーのテンポがよく、時々笑ってしまうようなギャグも非常にさえています。

もしこれがフルカラーでしっかりと動き出し、さらに日本語の字幕や吹き替えが付いたら……! と考えるとワクワクが止まりませんね。

ちなみに、アイカの声優をつとめるアナイリス・キノネス(Anairis Quiñones)さんはアメリカで非常に著名な声優。『ストリートファイター6』のキンバリーを演じており、吹き替えとしては『進撃の巨人』のイェレナや、『僕のヒーローアカデミア』の兎山ルミを担当しています。

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タナカハルカ

武蔵野美術大学中退後、フリーのゲームライターとして執筆業を開始し、自身でもインディーゲームを開発。アイドルグループの運営スタッフやオーガナイザーとしても活動。2025年8月からKAI-YOUで編集/ライターとして従事。得意ジャンルは地下アイドル、インディーゲーム、モダンカートゥーンなど。著書に『海外ゲーム音楽ガイドブック ビデオゲームからたどる古今東西の音楽』(DU BOOKS)、『楽曲派アイドル・ガイドブック ももクロ以降のアイドルソング再考』(双葉社)がある。

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