SAND LAND

おーい。あんた今は暇かい?暇だよな。ちょっと頼まれてくれない?持ってきて欲しいものがあるんだ。 は?やだよ。 そう言わずに一緒のお願い。これがないと親方に怒られるんだ。 だったら自分で探しに行けばいいだろう。 俺もそうしたいんだよ。実際さっきまで真面目に採掘してたし。 でも採掘場で誰かが置き忘れてった漫画を見つけちゃったんだ。これが面白くて気づけばあっという間に時間がなくなってたってわけ。 [音楽] そんなに面白い漫画なのか 気になる。頼みを聞いてくれたら読ませてあげてもいいよ。おまけにこいつもつける。うん。 [音楽] やっほい。あんた最高。じゃあよろしくな 。 持ってきてくれたか。 助かった。これで怒られなくて済む。持っ てきてやったんだから漫画読ませろよ。 あ、いいぜ。 結構面白いじゃん。 だろ? あ、約束の品も渡しとくな。 サンキュー。 これはいくらでも欲しいからさ。余ることがあればまた持ってきてくれ。もちろんお返する。新しい漫画も仕入れとくよ。 おい、またサボってんのか? いや、漫画が面白くてついな。ところで、またこれが必要なんだ。持ってたらこいつと交換でどうだ? おお、確かに。ありがとよ。これ交換の品だ。 サンキュー。 漫画はどうする?読んでいくか? ああ、今はいいや。 そっか。でも貸すから遠慮すんなよ。こいつはまだまだ募集中だ。また頼むぜ。 お [音楽] よっしゃ。王軍の騎士に不要に近づかない方がいいぞ。 [音楽] でもお宝とか隠してそうじゃんか。 貴重な品は保管されているだろうが侵入者には容赦がない。 もし入るつもりなら王子がこっそりと言ってくださいね。 岩がアーチみたいになってんのか。 日けぐらいにはなりそうじゃが、砂風は防げそうにありませんな。 道に迷った時は地図を見ると良いですぞ。ああ、道を間違えると戻るのめんどくさいからな。ほった。 お姉ちゃん、どうか無事で。 あ、なんだお前?泣いてるのか? な、なんでもない。 私のことは放っておいて。 でもお前震えてるじゃん。 いいから向こうに行って。これ以上誰も巻き込みたくないの。私に関わったらお姉ちゃんみたいに盗賊団に連れて行かれちゃうよ。 姉ちゃんがさわれたのか? さらわれたんじゃないけど、それよりもっとひどいかもしれない。 どういうことだよ。 お姉ちゃんは返せなくなったお父さんの借金の代わりに連れて行かれたの。な んで親父が借りた金の代わりに姉ちゃんが連れてかれるんだよ。 お父さんはもうないし。そういう契約だから。でも最初から返せるわけなかったの。あんな法害なりし。お父さんは騙されたって言ってた。 でも本当は私も連れてかれるはずだったの に。 自分が2倍働くからって1人で行っちゃっ た。 お姉ちゃんは丈夫じゃないから2倍どころ か半分だって働けないのに。借金も元々は お姉ちゃんの病気を直すためのものだった のに。これじゃ本末店頭だよ。 あったら助けに行ってやれよ。 それができればやってる。でも相手はダイヤ盗賊団の中でも凶悪で知られるはぐれ者たちなの。とてもじゃないけど私には ま、無理じゃろうな。 だからどこかの町で働いてお金を貯めるつもり。そのお金で盗賊たちを倒してくれる強い人を雇うの。 ふ、俺がぶっ飛ばしてやろうか。 そんな無茶よ。凶悪な連中だって言ったでしょ。 悪魔の王子が盗賊団なんかにやられるかよ。 すごい自信。でも私 1 問なしで車令を払えない。泣けなしのお金は連れてかれるお姉ちゃんに渡したから。 人間からの霊なんているかよ。 俺は俺より悪ぶってる奴らが気に入らないだけだ。 かっこいい。正義の味方みたい。う、正義はやめろ。それより盗賊団はどこにいるんだよ。 詳しい場所は分からないけど北東の方へ行ったみたい。 [音楽] 北東だな。分かった。 あ、ま、待って。 いや、やっぱり私も行く。お姉ちゃんは私のために 1 人で行ったんだもん。私が助けなくちゃ。 お前が来たって何もできないだろ。いいから大しく待ってろ。 でもうん。盗賊団は北東の方へ行ったみたい。 [音楽] ねえ、やっぱり私も いいからお前はここで待ってろ。

サンドランド

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