『雨の交差点で、君と。』 #恋愛小説 #感動ストーリー

渋谷のスクランブル交差点。雨が降ると まるで傘の海になる。その日ナはいつもの ように駅へ急いでいた。傘を持たず濡れる のも気にせずに理由は簡単。彼と別れて から雨が好きになったからだ。傘使って ください。突然差し出された黒い傘。声の 主は見覚えのある横顔だった。夕魔彼女の 心臓が跳ねた。2年前突然姿を消した彼が 目の前にいた。ずっと探してた。あの日 言えなかったことがあるんだ。ゆ馬の声は 天音に解けるように優しかった。俺海外に 行くことになってでも7を置いていけ なかった。だから逃げたんだ。ナは黙って いた。怒りも悲しみもすでに通りすぎた 感情だった。でも彼の瞳に映る自分を見て 心の奥がじわりと温かくなるのを感じた。 今は戻ってきた。もう逃げない。ナがまだ 雨の中を歩いてるなら俺は傘になりたい。 その言葉にナは笑った。涙と雨が混ざって 頬を伝った。じゃあ次は晴れの日に会おう 。傘はいらないから優馬は頷いた。交差点 の信号が青に変わり2人は並んで歩き出し た。

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