アミューズ<4301>は、KaKa Creationへ出資を発表した。KaKa Creationは、生成AIを活用したアニメ制作・コンテンツ開発事業を展開している。同社は、「サポーティブAI」という考えのもと、3Dモデルを用いたAIアニメーション化や、漫画原作のアニメ化支援などを通じ、クリエイターの創作活動を幅広く後押ししている。
なお、KaKa Creationはアミューズに加えPartnersFund、FFG ベンチャービジネスパートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、NANKAI NEXT Ventures、Newjoy Limited Partners、MIXI、Apollo Capital、電通ベンチャーズの合計9社より、総額約4億5,000万円の資金調達を完了したと発表している。
アミューズはこれまで、世界的に需要の高まるアニメ・マンガ、Webtoon市場を背景にオリジナルIP開発に注力してきました。一方で、クリエイターの減少により制作体制の確保が年々難しくなるという業界課題に直面している。制作基盤の強化と、クリエイターが持続的に活躍できる環境の整備は、業界全体で解決すべき急務としている。
KaKa Creationは、「クリエイターを尊重し、AIを効率化ツールとして活用する」という理念を掲げており、その考えに強く共感したという。
テクノロジーが進化しても、モノづくりの中心にあるのは人であり、AIはクリエイターの創造性を拡張させる有効なツールであると同社は考えている。同社の開発しているサービスは制作負担を軽減しつつ短納期で高品質の作品を多く生み出せる点で、クリエイターの働き方やコンテンツ創出の在り方を変革し得るもの。日本発のアニメ作品をより広く世界へと届けるうえで大きな力になると確信しており、同社のIP開発とも将来的に大きなシナジーを生むことを期待している。
本出資を通じて、KaKa Creationの取り組みやプロダクトに対する理解を深め、両社の知見を活かしながらエンターテインメントの未来に向けた価値創造を共に目指していく。