KaKa Creationは、この日(10月9日)、PartnersFund、 FFG ベンチャービジネスパートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル、NANKAI NEXT Ventures、アミューズ、Newjoy Limited Partners、MIXI、Apollo Capital、電通ベンチャーズの9社より、総額約4億5000万円の資金調達を完了したことを明らかにした。今回の資金調達により、KaKa Creationは独自のAIアニメーション制作基盤を活用し、人気版権(IP)のアニメ化プロジェクトと並行して、個人クリエイターやWebtoon作家との共同開発を積極的に進めていく。

■資金調達の背景
日本のアニメ産業は世界市場で存在感を高める一方で、制作現場は人材不足やスケジュールの長期化といった構造的課題を抱えている。さらに、人気コンテンツのアニメ化需要は拡大し続けているにもかかわらず、実現には数年単位の時間がかかるケースも珍しくない。

KaKa Creationは、こうした課題を解決するため、AIを活用した効率的な制作手法と、SNSを起点としたグローバル配信モデルを構築してきた。実績として、同社は日本初のAIを活用した本格テレビアニメ『ツインズひなひま』を制作し、AI技術を商業レベルでアニメ作品に応用する試みを実践した。さらに、YouTubeやTikTokなどSNSメディアにおいても、多数のショートアニメコンテンツを展開し、グローバルなファン層と直接つながる新しい形のコンテンツ配信を実現している。

■KaKa Creation 代表取締役CEO 竹原康友氏コメント
今回の資金調達により、私たちは次の大きなステージに進むことができます。

創業以来、AIを活用したアニメ制作の実証実験を重ね、SNSでのショートアニメ配信や、日本初のAIを活用した本格テレビアニメ『ツインズひなひま』の制作を通じて、“AIがアニメ制作の現場に新しい可能性をもたらすこと”を実感してまいりました。その過程で、アニメ制作に特化した独自のAI技術を開発し、日々ブラッシュアップし続けていることも、私たちの強みのひとつとなっています。

これから私たちが目指すのは、単なる制作会社ではなく、日本発・世界標準の「新しいアニメビジネスモデル」を築くことです。そして、その根幹にあるのは、クリエイター一人ひとりが自らの才能を最大限に発揮し、公正に評価され、持続的に報われるための “新しいエコノミー”を創出することです。

従来のモデルでは、アニメは完成しても、その価値が十分にクリエイターへ還元されないケースが数多く存在しました。私たちはAI技術とグローバル配信を掛け合わせ、作品の反応をリアルタイムで可視化し、ファンとのつながりを起点に収益を広げる仕組みをつくります。これにより、IPホルダーや出版社だけでなく、個人クリエイターや新興作家が、世界規模で評価され、経済的なリターンを享受できる環境を整えていきます。

新しいビジネスモデルを創り、クリエイターの皆さんに新しいエコノミーを届ける。
それこそがKaKa Creationの使命であり、私自身が最も強く掲げているビジョンです。

「AIの力で、創造する人に力を。 もっと世界をつなぐクリエイションを。」

このビジョンを胸に、パートナーの皆さまと共に、日本発のアニメを世界標準に押し上げていきます。
そしてこれからは、より多くのクリエイターの皆さんと共に、多様で魅力的なアニメ作品を生み出していきたいと考えています。ジャンルや経験を問わず、「新しいアニメを一緒につくってみたい」と思ってくださる方は、ぜひお気軽にご連絡ください。

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