人気ゲームシリーズ「DEATH STRANDING」のアニメーション映画化プロジェクト「DEATH STRANDING MOSQUITO」が正式発表。ティザー映像が公開された。
同プロジェクトは、9月23日(火)に行われたコジマプロダクションの10周年記念イベント「Beyond The Strand」で発表。
「プリキュア」シリーズのCGを手掛けてきたことで知られる宮本浩史さんが監督を、宮本さんが所属するABCアニメーションが制作を担当することも明らかとなった。
新川洋司の線を転写する新技術を開発
アニメ映画化プロジェクトについては、2025年5月に公開されたVogue Japanによる小島秀夫さんへのインタビュー記事の中でも言及。企画が進行中であることは明かされていた。
『DEATH STRANDING MOSQUITO』のティザー映像では、ゲームに敵として登場する「BT」と思しき生物や、2人の人間が殴り合う荒々しい姿が描かれた。
「Beyond The Strand」に登壇した宮本浩史さんによると、今回の映像は画面にアナログの手触りを残すことにこだわって制作されたという。
ティザー映像に登場したBTと思わしき生物/画像はティザー映像から
宮本浩史さんらは今作のために、「DEATH STRANDING」や「メタルギアソリッド」シリーズのデザインを手掛けてきた新川洋司さん協力のもと新たな技術を開発。
その技術により、新川洋司さんが筆ペンで描いた墨の線などの素材をキャラクターの線に転写。墨と鉛筆で構成された画像に塗りが合成されることで、アナログ感のある映像を実現している。
タイトルに冠された「MOSQUITO」は、主人公の能力に関連するキーワードとなるという。
A24との実写映画企画も進行中の「DEATH STRANDING」
「DEATH STRANDING」は、謎の災害によって荒廃し、物流も機能しなくなったアメリカを舞台に、再び世界を繋ぐべく奮闘する人々を描くゲームシリーズ。
2025年6月26日には、2作目となる『DEATH STRANDING 2: ON THE BEACH』が発売。
映画の制作や配給を手がける「A24」とタッグを組んだ実写映画企画も発表されていた。「Beyond The Strand」では、実写映画の続報も発表。
映画『Pig』や『クワイエット・プレイス:DAY 1』を手掛けたマイケル・サルノスキさんが監督をつとめることが明らかとなった。
イベントではそのほかに、コジマプロダクションが開発しているゲーム『OD』の新映像や新プロジェクト『PHYSINT』のビジュアルも公開された。
1998年生まれ。2021年に法政大学文学部日本文学科を卒業し、株式会社カイユウに入社。
ライター、編集者、Webディレクターとしてサイトの運営に携わる。漫画、WebToon、ボードゲーム等のジャンルを得意としており、実際の読書体験やプレイ経験をもとにレビューを執筆している。