
2025年9月5日時点のbilibiliアニメランキングでは、全体的に1週間あたりの視聴数が先週よりも落ち込んでいる傾向が見られた。中国本土においても夏休みが終わり新学期が始まった影響から、視聴者の可処分時間が減少しているのではないかと考えられる。
1位は再び『ぐらんぶる』Season 2が獲得。『SAKAMOTO DAYS』第2クールは1つ順位を下げて2位となった。ここ1か月は、この2作品が毎週のようにトップ1・2を争うような構図が続いている。
今週注目したのは、約1か月ぶりにトップ3へ返り咲いた『怪獣8号』第2期。bilibiliコメント欄では圧倒的な強さを示す敵に対して「もうタイトルは怪獣9号でもいいのでは?」とユーモア混じりに楽しむユーザーが多く見られた。配信開始直後には1,000万回超えを記録した再生数も、この1週間は530万回と半減したものの、依然として他の夏アニメ作品を大きく上回る水準を維持している。
また、『ダンダダン』第2期が6つ順位を上げて4位につけた。直近1週間の再生数は460万回と『怪獣8号』に迫る勢いがあり、トップ5〜10圏内を安定的に推移している。bilibili上のコメントでは、戦闘シーンの迫力や「どのエピソードも面白い」といった評価が多く見られ、映像・ストーリー両方の完成度が視聴者に好評なようだ。
さらに『Dr.STONE SCIENCE FUTURE 第2クール』は9ランクアップし急上昇。第2クールの配信開始以来、トップ20以内には定着していたものの上位には食い込めていなかった本作だが、bilibiliコメント上では「漫画で読んでいたけどアニメも最高」「神作」といった熱量の高いコメントが相次ぎ、根強いファンが作品を押し上げていることがうかがえた。
今週は、全体的に新学期スタートにともない全体視聴数の鈍化という外的要因の中でも、『怪獣8号』『ダンダダン』『Dr.STONE』といったシリーズ作品が再び盛り返した週となった。
順位(※)
先週(8/29)
変化
作品名
総合評価
総視聴回数
コメント(弾幕)
フォロワー
1
2
↑1
ぐらんぶる Season 2
9.9
2,633.6万
7.4万
572.9万
2
1
↓-1
SAKAMOTO DAYS 第2クール
8.9
8,546.1万
18万
141.2万
3
6
↑3
怪獣8号 第2期
5.3
5,856.3万
10.2万
271.4万
4
10
↑6
ダンダダン 第2期
9.8
4,403.1万
20.4万
258.7万
5
4
↓-1
薫る花は凛と咲く
9.6
1,417.2万
8.1万
92.4万
6
ヘイ!ダギー シリーズ5 (上)(中国語吹替版)
-
45.3万
39
3.9万
7
16
↑9
Dr.STONE SCIENCE FUTURE 第2クール
9.9
5,257.5万
18.1万
515.4万
8
11
↑3
ガチアクタ
9.4
891.2万
2.8万
32.7万
9
17
↑8
クレバテス-魔獣の王と赤子と屍の勇者-
9.7
958.2万
4万
29.2万
10
3
↓-7
ペッパピッグ シーズン11(中国語吹替版)
-
1,793万
1.8万
92.9万
11
8
↓-3
名探偵コナン(中国語吹替版)
9.8
18.3億
2,175.4万
897.4万
12
5
↓-7
光が死んだ夏
9.7
1,453.7万
5.2万
66.7万
13
9
↓-4
Summer Pockets(鳴瀬しろは編)
9.8
1,639.7万
12万
48.7万
14
7
↓-7
盾の勇者の成り上がり Season 4
6.6
846.8万
1.9万
640.6万
15
13
↓-2
CITY THE ANIMATION
9.8
1,600.9万
7万
58.7万
16
20
↑4
サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと
9.4
510.3万
1.6万
37.6万
17
12
↓-5
名探偵コナン
9.7
13.7億
3.1億
897.4万
18
34
↑16
ウィッチウォッチ
9.7
1,270万
6.9万
41.2万
19
15
↓-4
地縛少年花子くん2 後編
9.8
3,440.3万
18.4万
461.6万
20
14
↓-6
ブサメンガチファイター
8.8
521.6万
2.2万
14.5万
▲青文字タイトルは2025年夏アニメ
※順位・・・bilibiliが独自に集計したプラットフォーム上の総視聴数、コメント(弾幕)数、フォロワー数、ユーザー評価などを総合的な表した指標。視聴者人数が少ない場合の総合評価は表示されないため「未評価」と記載
※bilibili動画アニメランキングから実写作品を除外して表示。そのため実際のbilibili順位数字とは異なる場合がある
bilibili動画は中国の大手動画プラットフォームの1つで、最新の日本アニメの放送権を積極的に取得し、独占配信も多い。またbilibiliにおける総視聴数、ユーザー評価などが独自集計されているランキングは中国市場における日本アニメのトレンドを知る有力な指標となっている。
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