【小説・狸になった僕『永遠に魂』】来世もくうちゃんと一緒にいたい気持ちが狸になったって?!#くうちゃん@ウルトラハピネス#雨と君と

遠い記憶の中、僕は人間だった。 生まれ変わってたぬきになってることに気 がついた時はとても驚いた。人間だった 記憶を持つ僕は生まれた時から字がかけた 。ある日お山の巣から都会にやってきた。 道中イノシシに追いかけられて大変だった 。なぜかわからないが、くうちゃんの 帰り道がどこか知っていた。その通り沿い のやにあったダンボールにマジックで ステイヌですよと書いて 中に座ってくうちゃんが帰ってくるのを 待つことにした。雨が降り出してきても 頑張った。あれ君は目の前で立ち止まった のは紛れもなくちゃんだった。くうー ちゃんは驚きと戸惑いを混ぜた顔で僕を 見つめる。僕は言葉は出せないけれど、魂 だけはありしの僕であることを伝えたくて 、そっと目を細めた。くうーちゃんは しばらく僕を見つめ、そして小さく笑った 。こんなに小さくてもやっぱりあなた。僕 は鼻をひくさせ、彼女を見つめながら涙が 溢れてきた。たえ、言葉がなくてもこの 距離で思いを伝えられる。心の奥に秘めた 人間だったあの頃の夢。くうーちゃんの そばにずっといるという夢が今こうして 現実になったのだ。くうちゃんは傘を僕に 近づけそっと片手で抱き上げた。あなた 軽くなったわね。その言葉に僕の小さな心 は跳ねる。忘れない。忘れられない。 たえコになったとしても、どんな姿になっ たとしても、僕はずっとくうちゃんのそば にいる。そして僕たちの不思議な日常が こうして静かに始まったのだった。

ナレーションに音読さんを使用

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