【歌詞考察】Vaundyの凄さをプロが言語化して解説します。「再会」MVリアクション歌い方分析解説!【アニメ「光が死んだ夏」オープニング主題歌】
はい、どうもシンガソングライターボイス トレーナーの金やんです。さあ、今日なん ですけれどもね、初のバウンディさんのね 、曲解説行ってみたいと思います。 え、7月13日にリリースされた バウンディの新曲再開ですね。こちら現在 放送中のヒカルが死んだ夏というアニメの オープニング主題家として書き下ろされた 曲でございます。ストリーとしてはですね 、少年よしが姫から戻ってきた親友ヒカル が実は別の何かにすり替わっていることに 気づきその何かとの日々を送る青春ホラー ということでバンデさん本人もコメント 出されてるんですけど原作漫画を読んだ時 に感じたページをめくるたびに何が起こる か分からない不安感をそのまましましたと 。あなたがもう1度会えるとしたら誰に 会いたいですかとそういったコメント出さ れております。7月18日ですね、 ミュージックビデオ公開されたんです けれども、こちらね、森山未来さん、 そして久保塚洋介さんのご出る、久保塚 アルさんが出演されていて、森山さん 演じる主人公が久保塚さん演じる過去に 亡くなったはずの親友と不思議な再開を 果たし、思い出の場所を巡りながらかつて の楽しかった日常を取り戻していくと、 そういったストーリーが展開されている です。そうです。バウンディさんの コメントも見たりして、先にちょっと アニメ見てきました。早速めっちゃ 面白かったです。一気に3話見ちゃいまし た。何が起こるか分からない不安感をその まま曲にしましたとコメントあるんです けど、ただま、曲名も再開、それから ミュージックビデオのね、このストーリー なんかも同じではないけど、このヒカルが 死んだ夏というね、アニメのコンセプト みたいなものが反映されているとかね、ま 、歌詞的にもね、そういった感じになって いるのかなと。アニメの世界観にね、 寄り添うようなものになっていると思い ます。で、アニメ見てない方はね、 是非ぜひもうすぐ追いつきます。よかっ たら見てみてください。このチャンネルで は様々なアーティストの楽曲解説、歌い方 、解説、カバー動画出させていただいて ます。リクエストございましたらコメント 欄までお願いします。レストに関しまして は都内の方は対面で遠方の方はオンライン で対応してますので概要欄のメール アドレスや各種SNSのDMから気軽にご 相談ください。お待ちしてます。 はい。それでは早速聞いていきましょう。 森山さん結構ロゲ似合いましたよね。 ということで、イントロ、この写真ね、夏 の晴れの日、ま、青春感が強いようなね、 映像の雰囲気なんですけど、写真と共に 流れてくるのはちょっと不穏なサウンドだ よね。そうだね。 うん。オクターブで [音楽] めちゃくちゃ不穏な雰囲気のサウンドです ね。 ここもうめっちゃくちゃ歪ましたベースが グイングイ来てますね。めっちゃかっこ いい。 ここはもうコードはAマナー1発なん だろうな。 ひたすら繰り返して感じですね。 いいですね。ちゃん難し てくい ね。ここメジャーになった。 まず行くか。 Aマイナセかから来てワムタイ難してます よ。まずここでメジャーになってるね。A メジャーでヒレのあるフレーズっすね。 もういきなりちょっと素だから高いけど。 で、日本語なんだけど英語っぽくね。 アクセントリズム重視で歌っていく感じ。もうスカしてメジク。うん。スカシアカスって感じだよね。少し起こすって言わね。スカシカスって感じだね。かっこいい。スーパ [音楽] スーパーチライ。あ、超でスーパーね。はい。 光り。でもめっちゃコラスがもう熱いね。 いきなりなんかゴスペルっぽい局調だと コーラスがね、包み込むような温かさなん だけど、こういう不穏な不教和音みたいな 感じでコーラスが入るとゾわっとするね。 ああ、かっこいい。 ああ。光を返して。パチ どり返して。この5678ね。 その前のブロックの後ろから食って入っていくフレーズだよね。スてくれたけえ。本当地声感強いしね。硬い強いこいガンガン高音行くもんね。すごいパーンって出るもんね。 で、どうにかしたでもでもをほとんど言ってない感じするね。どにかしてもなんな感じするね。こ 1つ。ここの1 つのパーンって抜ける感じいいね。取ってくれ。 [拍手] 5はビブラとかかってました。で、ここ ちょっと下がって戻ってくる。この感じ ですね。で、やっぱうん。消てくれのあと はAマイナセなんだけどクレ ここはメジャーなんだよね。Aメジャー。 うん。だからなんかAマイナ7のままだと 暗い薄ぐらいっていう感じの印象のまま 終わるんだけどこれにメジャーを挟んで いくことでメジャーのコードって本来は 明るいコードなんだけどマイナーと メジャーをこう組み合わせて出ていくこと で絶妙な不裕感が出るんだよね。 これがアニメで言うところの光になり変わってる体の知れない何かを連想させるなんかもわっとした冬感みたいな感じがね表現されてるような気がしますね。 宇宙1の悲しみとAメロB メロ錆かと思ったらここでもう 1個1 つメロディプリコーラスみたいな感じだよね。 歌は結構落ち着いてるんだけど。 シーズめっちゃ落ち着いてるんだけど。ドクトドクトドラムは相当ドこ言ってて何とも言えない。切迫感あるね。で、ここはうん。してるね。 [音楽] Aマイナから。D マなに転長しますね。ここでね。 もここからまた出会おう。うん。もしもここかな。おお、ここ錆でまた天長するんだね。ならな。ああ、これで [音楽] E に長って感じですね。すごいね。一気に開ける感じするね。 もしもしもここからまた出会えるもしもここからまた出会えるなら脳言ってないね。 うわ、この先ここ気持ちいいね。一気に爽快感出るね。で、これも Bメルと同じくもしもし 5678 のこっからもしもしもしもここからこうこういう感じだよね。 で、またが1 位になってるんですよね。もしもここからまた出会えるならこの先ここ気持ちいいね。 [音楽] うん。この先を愛し。あ、言葉切らないね。はい。らず全部燃えておこう。 こんな感じ手で泣いてるね。 ああ、いいですね。スず全部覚えておこう 。こんな感じか。 ス。うん。軽いね。 覚えてお。このブレスが泣いてる感じ。 ゴび鳴きっていうか 素のが泣いてる感じするでやっぱま、ここ まできやっぱそうなんだよね。南海と単純 冥界さの駆け合わせのバランスがすごい いい感じするよね。この錆なんて 超シンプルだもんね。怪獣の鼻歌かかって いうぐらいポップで分かりやすい感じだよ ね。 でもそこまではかなり不穏な感じできたんだけど。 あ、いいですね。目を閉じ合う飛びまぶたれくの火って言ってないね。久しくって感じだね。まぶたが結構開いてるんだ。 うん。くワイルド までもなくおでもないかて感じだよね。あ 、かっこいい。太い。 あ、夏と書いてここて読むのね。またここ かっこいいよね。 Tを結構出してるね。またここであそう。 ああ、 ここで話そう。 ここでマイナ戻るのね。一気にこの青春の 感じからル 。この感じやばいね。 わあ。で、これ多分そうだね、冒頭が 10何秒20 秒ぐらいあるだろうから、ここまでで 1分半になってんだろうね。アニメのね。 はい。ワムタイム。難してませ。綺れがいいね。英語のように歌うね。マジ。うん。 リキンデルキンでるって感じだね。うん。うん。うん。 え、無コース孤独。はい。で、これちょっと今調べたんですけど、孤独は古代中国において用いら動物を使った呪術。 この後ね、一得の女王っていう歌詞も出て くるんですけど、え、で、アニメでね、 ヒカルのね、家がこう代々人ならざるもの 、そういう特別な存在のものを管理する 立場にあるみたいな設定があるんですけど 、そういった呪術や儀式みたいなところを 、ま、連想させる歌詞もね、原作の世界観 によりそう感じですよね。 どまで行ってんの?くみたいパく見たるたけえよね。ひくな。ひくの。こっこ濃いね。ムひ。 1 は高いんで。どうですね?無パーシなんだけど。ひたく。ここは 1個高いんだね、音が。あ、これ 1番もそうだった。 来た。ああ、ちょっと高い感じするね。はいはいはいはい。 ちょりかしてくれ。こんな感じかっ。 [音楽] [拍手] あ、で、ここ1 番の時気づかなかったけど、ドグドグドグドン。たたたってストリングスめっちゃ聞いてるね。この刻むストリングスがめっちゃ不穏感、切迫感出してるね。 わあ、いいね、今んとこ。はい。で、こっからね、感想ですね。イントロのフレーズがずっとする感じなのかな?イントロもずっとるルだったもんね。 はい。これもね、沈んだベスト気持ちいい すね。 結構長いね。 うわあ。ここで何?落ちブリッジ落ちーメロみたいな感じ。いや、センサーの声も出すんすよ。このお方本当すごいね。のぐらから果て口ものいいね。こメロもいい。 [音楽] 読み ここBかかってたね。で、読みのこの くらいから声ふっとね、前に送ってるのを ふっと後ろにちょっと下げてく歌う感じね 。 鉄口もとコロのコロのこれ滑り落ちのねいいすね。 [音楽] 泣いてるアリカなど 知らなかったら 知らなかったらかっこいいね。泣きここもあった知らなかったら いいね。 の果てつぐ口もボところのありかなど僕が知らなかったらここでガって声入ってきますね。かっこいい。 [音楽] あ、こっから顎入ってくるジャガが気持ちいいですね。 胸の奥の何かのこいすね。あり [音楽] あかかもう結構豪快にか泣いてるし口の響きもすごいです。バウちゃんはあれですね強い感じするね。ガあって発音するね。 ああ、いいよ。ここ ありをね、泣いた後ビブラとかけておうて声を畳んでいく感じね。ガロかなんかここはあえて崩してね、グズるように歌ってる感じですね。いいすね。 [音楽] おお、なんかちょっと白がんそうだね。 2泊だね。 はい。もしもここから。で、ここね、 [音楽] 1番はもしもここから。 うん。みみみだったんだけど、ここはもしもここからちょっと反音下がってる感じですね。こ で息きっぽい。もしもここから。 あ、いいね。 これまでの一瞬でビブラトもかかってる一こもね。あ、こうも泣いてたね。 1 番は覚えておこうだったけどスラず覚えておこう。 2箇所にないてたね。かっこいい。 やっぱここね、いいよね。まぶたで久しうん。まぶたがうが。めっちゃ航空のね、響きがっつり使ってます。あ、君に出会えるかな?ここ行きっぽい。 [拍手] [音楽] [音楽] ああ、最高。ラストかな、これ。最高。まちゃん、ここで話そう。は泣てたね。 で、こっから、あ、またここで話そう。こうだね。あ、こい。またここで話そう。 [拍手] [笑い] イエー。 こんな感じ。なんかもうちょっと長かった 気もするけど。太くてめっちゃかっこいい よね。いや、すっごいわ。 あ。ああ。 ここ戻んのね。 かっこいい。 いや、かっこよかったすね。この航空の 響きを生かした硬くて強い地声最高すね。 ま、前半でも話したんですけどね、やっぱ バウンディさんはね、南回と完結、不穏と 平穏みたいな愛反する要素の掛け合わせの バランスがめっちゃいいなみたいな。 そんな印象ありますね。ま、令和に デビューしたアーティストなのにいろんな 曲にこう80年代、90年代、0年代音楽 の様子みたいな感じるしでそれでいて ちゃんと新しい令和感もすごくある。そう いったバランス感覚っていうのが めちゃくちゃいいよね。本当すごいと思い ます。今回もお見事な楽曲でございました 。 で、ま、この錆の青春で思い出したんです けど、ま、バウンディ最大のヒット曲で 怪獣の花歌もそういえばいなくなって しまった友を回送するような内容の歌詞に なってるのかなと僕的には思っていたん ですよね。怪獣の花歌の方が店長がなくて ね、シンプルな作りだったんですけど、曲 の世界観としては近いものある気がします ね。なんかそうなきとに花束をみたいな 喧嘩みたいななんかそういうイメージ僕は 怪獣の花歌捉えてたんで怪獣の花歌の方が 回層で再会の方はまだ諦められない願いと か妄想みたいな部分はありますね。なんか そんな感じはしましたね。さっきね見てき たんで、ま、アニメのオープニングで聞い てすげえいいなと思ったんですけど、こう やってフルで聞くとまたアニメ見たくなり ましたね。まだ3話までしか公開されて ないんで4話楽しみです。まだ見てない 方ぜ非ぜひヒカルが死んだ夏見てみて くださいね。バウンディさんも次の曲も 楽しみですね。え、バウンディのね、お すめ曲やこの曲解説して欲しいリクエスト ございましたらコメント欄まで是非ぜひお 願いいたします。バンディさんのね、 詳しい情報なんかもね、ファンの方ならで はの珍しい情報なんかも教えていただける とすごく嬉しいなと思っておりますので、 是非ぜひよろしくお願いします。最後まで ご覧いただきありがとうございました。高 評価、チャンネル登録もよろしくお願いし ます。それでは次の動画でお会いし ましょう。あにでした。バイバイ。
↓で歌詞考察してます。
※一部内容を修正して再アップしました。
【Vaundy「再会」MV】
いつもご視聴ありがとうございます!
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どうも、金やんの相棒で編集スタッフのしんちゃんです。
今回はVaundy「再会」MVリアクション解説!
7月13日にリリースされたVaundyの「再会」は、TVアニメ『光が死んだ夏』のオープニング主題歌として書き下ろされた楽曲。
「光が死んだ夏」
は、主人公の高校生よしきが、行方不明から戻った幼なじみの光と
すり替わって模倣する謎の「ナニカ」との生活の中で
さまざまな怪事件を体験する姿を描いた青春ホラー。
「再会」は原作漫画が持つ不穏な空気感と、ページをめくるたびに押し寄せる“何かが狂っていく”予感が織り込まれた歌詞になっています。
ここでは、『光が死んだ夏』の物語との親和性にも触れながら、歌詞をセクションごとに丁寧に読み解いていきます。
“one more time
もう少しで起こすよmagic
超TRY
光を貸してbody”
“もう一度だけ”という願いが、「one more time」に込められています。
わずかな希望を頼りに、奇跡を起こしたいという衝動。
原作の主人公・よしきにとって、目の前の“ナニカ”は確かに光の姿をしているが、「あの光」ではない。
その矛盾を解決するためには、常識を超えた力(magic)を借りるしかないのです。
「超TRY」という表現からは、限界を超えて挑戦する意志の強さがうかがえます。
よしきにとって、失われた「光」を取り戻すための戦いであり、賭けでもある。
「光を貸して」とは、
・今目の前にいる“ナニカ”に宿る光の面影を少しでも分けてほしい
・自分の“body(肉体)”に、その記憶や感情を呼び戻したい
という二重の願いを内包しています。
“どうにかしてでも
一つ願い、聞いてくれ
どうこうよりも
一つ想い、悟ってくれ”
何がなんでも、という強い意志。
言葉では言い表せない感情を、ただ“願い”として受け取ってほしいと懇願します。
それは間違いなく「もう一度、本当の光に会いたい」という想いでしょう。
相手に“悟ってほしい”という言葉の選び方は、論理を超えた直感的な繋がりへの期待の現れ。
言語化できない想いを感じ取ってほしいという姿勢は、まさに人と人の心の最も純粋な交わりを求めている証です。
・本物の光への届かぬ祈り
→ 「どうか戻ってきてくれ」という嘆願。
・“ナニカ”に成り代わった存在への呼びかけ
→ 「君が誰であれ、奥にある光の記憶を感じてくれ」
どちらにも解釈できるように構成されており、それがこの楽曲の魅力でもあります。
“宇宙一の悲しみと
霧覚める静けさと
僕の心拍で もし”
悲しみのスケールが「宇宙一」と表現されることで、その感情の深さは計り知れないことがわかります。
“光”は目の前にいて、姿も声も変わらない──なのに、その内面には「もう光はいない」という耐え難い事実。
そして、前行と対になる感情。
感情の混濁から抜け出していく感覚から長い混乱の末に訪れる、むしろ冷たい“覚醒”。
感情が爆発したあとの、呆然とした静けさ。
その中で、唯一響くのが生命の証である自分の「心拍」。
生きているという確信が、やがて再会の可能性を生むのだという構造が美しい。
「もし」──この一語で、全ての願いが動き始める。
「自分が生きている限り、もし奇跡が起きるなら──」という仮定の起点。
この「もし」は、サビ冒頭の「もしもここから また出会えるのなら」へと繋がる“祈りの接続詞”なのです。
“もしもここから
また出会えるのなら
この先は
一瞬も一寸の隅も
忘れず全部覚えておこう
目を閉じあうたび
まぶたで久しく
君に出会えるから
また夏で話そう”
「もしも再会できるなら」という仮定に込められているのは、失った日々への執着と、“現実に再び交わること”への切望です。
次に出会えたとき、もう何も取りこぼさない。
「一瞬」は時間。「一寸の隅」は空間や心のひだ。
目に映るもの・感じるものすべてを記憶しようとという決意は、過去の後悔を繰り返さないという強い誓いです。
「目を閉じる」という動作は、普通は“現実から目を逸らす”象徴ですが、ここでは逆に「目を閉じたときにしか会えない」という心の中の再会を示唆しています。
「目を閉じあう」と双方の視線が合わさるような詩的な感覚も美しい。
まぶたの裏に残る「君」の面影。
長い年月が経とうとも、瞼の裏に焼きついた記憶だけは色褪せないのです。
そして、注目すべきは、「また夏に」ではなく、「また夏(ここ)で」という言い回し。
この歌の中で「夏」は、ただの季節ではなく、君と再会するための“座標”として描かれています。
記憶の中の風景であり、出会いと別れが交差した場面であり、今も胸の中で生き続けている“あの夏”です。
「夏」とは、“再会の原点”であり、“心の現在地”であり、“時空を越えて感情が戻っていける場所”。
その「夏で」再び話そう、と語ることで、失われた関係の修復と、もう一度だけ笑いあえる未来が仄かに示されているのです。
“one more night
もう少しで起こすよmagic
超HIGH
もうすでに力んでるマジ”
2番は、もう一度この”夜”に挑むという意味に変化しています。
夜は、「闇」「不安」「未知」「記憶の時間」の象徴です。
それは『光が死んだ夏』において、まさに“光がいなくなった後の世界”を意味する。
そして、死んだはずの光との再接続、あるいは「君の正体に触れる瞬間」がもうすぐ来るという直感的な高揚を示しています。
「超HIGH」は「magic」が起きそうな高揚感とリンクし、心のテンションが爆発的に上がっている様子。
その状態で「本気出すぞ」「絶対に変えてみせる」「この夜を超えてみせる」という、強烈な意志表明をしています。
“どう見たってもう
無謀のコース蠱毒みたいだね
どうこうよりも
秘匿の情を掘りおこしてくれ”
「蠱毒」とは、古代中国や日本の呪術的概念で、複数の毒虫を壺に閉じ込め、最後に生き残った一匹を最強の呪物とするという儀式。
つまり、「自分たちが進んでいるこの道(コース)は、理性では踏み入れられない狂気の道であり、互いの想いさえもぶつかり合って犠牲を伴うような、“蠱毒の壺”のようなものだ」という比喩。
そんな中で求めるのは、理屈ではなく、心の奥底にある「秘匿の情」。
隠してきた感情、言葉にならない想いを掘り起こしてほしいという願いは、相手との本質的な繋がりを望む叫びです。
よしきが“光のような存在”を信じたい、でも信じきれない。
自分の心のどこかに「これは違う」とわかっている感情がある。
それでもその存在を見捨てられない。
原作のこの矛盾を抱えた”内面の戦場”をそのまま言語化したようなセクション。
“宇宙一の快感と
咳き込める重圧と
僕の情熱で もし”
今度は「快感」と「重圧」が対として描かれます。
限界まで高められた感情が快感を呼び、それが逆に“咳き込む”ほどの重さになるという構図は、感情の振れ幅が限界を超えていることを示している。
そこに「僕の情熱で もし」と繋げることで、極限状態の中でもなお、希望の可能性を語る姿勢が浮かび上がります。
過去の喪失に打ちひしがれていても、魂の奥底には再生の火種がくすぶっている。
情熱は、苦しみの中でもなお光を生むという、Vaundyらしい生命賛歌とも言えるテーマが表れています。
“黄泉の果て繋ぐ呪文と航路の
在処など僕が知らなかったら
君はそれでも、胸の奥僕の何かの
在処をそれでも、探すだろうか
ねぇ、もしも”
「黄泉の果て」とは、死の向こう側、行き着く先の不可知の場所。
「繋ぐ呪文と航路」とは、その場所へ行くための手段や約束事、あるいは精神的な道しるべ。
そして、もしその在処を自分が知らなかったとしたら――という疑問が、自身の無力さを静かに浮かび上がらせます。
それでも、「君は僕の中の何かを探し続けてくれるのか?」と、意思を問うています。
失われた存在がなおも自分を必要としてくれるのか、という問いです。
「君」は、「光」かもしれないし、記憶や愛情、魂の象徴かもしれません。
そして再び「もしも」という言葉が繰り返され、全体を包む不確かさと希望の揺らぎを示します。
「もしも」という言葉は、この曲の中で運命の分かれ道や奇跡の可能性を示すキーワード。
感情と哲学が交錯する、もっとも深遠なセクションです。
“もしもここから
また出会えるのなら
これまでの
一瞬も一寸の隅も
忘れず全部覚えておこう
目を閉じあうたび
まぶたで久しく
君に出会えるから
また夏で話そう”
最後のサビでは、再び“再会”の可能性が語られますが、今度は過去への視線がより強くなります。
サビ1の「この先は」→「これまでの」に変化しています。
失ってきたすべての時間――光が消えた瞬間から今まで――の、
時間と空間のあらゆる隙間に宿る記憶や想いを、余すことなく心に刻む、という決意をする。
つまり、痛みも後悔も、すべてが“光”との関係を形作る大切なピースであることを、自らに言い聞かせる言葉。
「目を閉じるたび 君に出会える」という感覚は、夢や記憶、つまり無意識の世界にこそ再会があるという認識を示しています。
そして「夏=ここ(再会の座標)」で再び会話する約束は、物語の時間軸を超えた希望の象徴です。
過去・現在・未来がひとつにつながるこの結末は、物語の余韻を美しく残しながら、聴く者の心に静かに灯をともします。
このように、Vaundyの「再会」は、“奇跡”を願う衝動から始まり、喪失、混乱、情熱、そして静かな確信へと至る心の旅路を描いた楽曲です。
短い言葉の中に込められた感情の振幅は激しく、しかしどこか優しい。
それは、愛する存在を失った人間が、その事実を受け入れ、なおも“つながり”を信じようとする過程に他なりません。
再会とは、物理的な接触ではなく、心の深い場所で何度でも果たされる“対話”なのだと、この楽曲は教えてくれます。
『光が死んだ夏』という作品の中で、“光”という存在が単なる人名ではなく、文字通りの希望であり、喪失であり、生の象徴であるように。
「再会」という歌は、そのテーマと共鳴しながら、“それでも人は繋がれる”という祈りを、力強く、そして繊細に響かせています。
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kaneyan.channel@gmail.com
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