原作を読んでいない方へ(ネタバレ注意)

この中学生の少女は高田愛子という。コウタと別れた後、放浪生活していたルーシーが小さな公園でひとりブランコに乗っていたときに、絵のモデルになってほしいと声をかけてきた。少女が住んでるアパートからこの公園のブランコが見え、ブランコに乗っているルーシーを見かけたからだという。

出会って間もないある日、愛子は自宅アパートで誤って父親を死なせてしまう。警察に自首するという愛子をルーシーは自分がやったことにすればよいと言って引き止める。

愛子の母は画家になると言って生後間もない愛子を置いて出て行ったという。愛子も絵を描くのが好きだったが、父は母を恨んでいて愛子が絵を描くと怒るという。

母の名は高田幸恵。アメリカに渡って画家として成功していた。父は知らなかったが、愛子は母が帰国していて近くのデパートの催事場で個展を開くことを知っていた。愛子は母に会いたいが、会いに行くことをためらっていた。母に迷惑だと言われることが怖くて会えないという。

「お前は母親に捨てられたんだろう?だったら怒りに行けばいいんだ。お前が気をつかってどうする?自分が名乗り出たら後悔するかもしれない。でもきっと名乗り出ないでも後できっと後悔する。そして・・・言えないままの後悔は時間がたっても消えることがないんだ。勇気を出せ」

ルーシーはコウタに好きだと言えなかった後悔を思ってそう愛子を励ます。ルーシーは愛子とデパートの倉庫に忍び込んで夜を明かし、翌朝母に会わせることにした。

夜の催事場で愛子は、赤ちゃんを抱いた母子を描いたひときわ大きな絵を目にする。「これ・・・私の絵だ・・・お母さん、私のこと忘れてなかったんだ・・・」涙を流す愛子。しかし愛子はルーシーをかばって撃たれてしまい、母に会えないままになってしまう。

このエピソードはアニメ化されなかったが、OVAでルーシーが愛子の助命と引き換えに投降するシーンが描かれた。愛子を守れなかったルーシーの無念がアニメでも語られている。

そして、蔵間はルーシーに「あの少女は死んだ」と伝えたが・・・

エルフェンリート最終話 マリコと蔵間

エルフェンリート最終話 ルーシーとコウタ

エルフェンリート最終話 ナナと楓荘の人々~(終)

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