その愛らしさで空前のスティッチ・ブームを巻き起こしたディズニーアニメを完全実写化した映画「リロ&スティッチ」(6月6日公開)の日本版エンドソングを7人組アイドルグループ「Travis Japan」(通称トラジャ)が担当することが18日、分かった。アニメ版のエンディングでも使用されているエルヴィス・プレスリーの名曲「バーニング・ラヴ」を日本語でカバーする。

 

 圧倒的なパフォーマンス力とポップ感あふれる歌唱力、そしてグループから放たれる太陽のようなポジティブなオーラが、唯一無二のエンターテイナーであるとしてディズニー本社およびフィルムメーカーから高く評価され、今回の起用につながった。さらに2022年3月から約7カ月、アメリカで一つ屋根の下、家族同然に過ごした長い下積み生活や武者修行を通して培われた彼らの仲の良さは、作品が描く「家族の絆」や「仲間とのつながり」といったテーマとも深く響き合う。

 楽曲の米国版は、ハワイ出身の世界的アーティスト、ブルーノ・マーズがプロデュースし、同じくハワイ出身でブルーノのおいでもある新進気鋭の兄弟デュオ「Nyjah Music & Zyah Rhythm」が歌唱を担当。ルーツと情熱が詰まったエルヴィス・プレスリーの名曲にトラジャならではのエネルギーと繊細さが加わることで、日本の観客に届ける特別なバージョンとして、新たな命が吹き込まれる。

 中村海人(28)はハンサムで心優しきサーファーのデイヴィッド役として日本版の声優を務めている。3月に行ったトラジャの全国ツアーのライブ本番直前。メンバー控室で、日本版エンドソング担当決定ををスタッフからサプライズで発表されると、「運命だ!酸欠だ!」とリアクションした中村と同様にメンバーは大喜び。「(海人が)オーディションに合格してなかったら、決まってなかったよ、ありがとう!」と感謝の拍手も贈られた。そして中村は、「すごく、光栄なことです。僕も子供のころからスティッチが好きで、初めて買ったぬいぐるみがスティッチだったからこそ、実写版『リロ&スティッチ』に参加できることがうれしいですし、何よりもTravis Japanとしてディズニーの作品の中で僕たちの声で、楽曲を歌えることもすごくうれしいことなので、一生懸命自分たちの歌声を磨いて、作品に少しでも力になれるように、頑張ります!」と意気込みを語った。

 トラジャが歌う「バーニング・ラブ」は6月4日にCD発売/デジタル配信される「『リロ&スティッチ』オリジナル・サウンドトラック」に収録される。

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