OVERMANキングゲイナー, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=132372 / CC BY SA 3.0
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『OVERMANキングゲイナー』(オーバーマンキングゲイナー)は、2002年9月7日から2003年3月22日までWOWOW(有料枠)で放送されたロボットアニメ。
サンライズ製作。
全26話。
富野由悠季総監督のもとサンライズ井荻スタジオを制作母体とした作品としては、『∀ガンダム』以来2年半ぶりのTVアニメシリーズ。
富野(総)監督作品としては初めてデジタル彩色が用いられた。
本作の前々作『ブレンパワード』以降、アニメファンなどの間で俗に「白富野」などと称される、「敵味方が戦いを通じて融和するが、滅多に人が死ぬ描写が無い」系譜の作風は本作でも引き続き顕著となっている。
制作時にも、富野自身が務めることが多かったストーリー構成を若い脚本家の大河内一楼に任せた際、大河内が「人間地雷」を主軸にした人が死ぬ話を提案したところ「もう悲惨な話はいいよ」と諭したというエピソードからも伺え、自ら始めたシリアスな作風のロボットアニメとは異なる明るく楽しいエンターテイメント作品を目指している。
この他にも富野が「この作品のライバルは『クレヨンしんちゃん』」(特に『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』の名を上げ)とし、「視聴者が、この”アニメというエンターテインメント”の面白さの理解を出来ていないようではいけない」と言及、本作も「エンターテイメント性を強く打ち出した」と述べている。
監督のこのような考えを反映した本作では、まずオープニングのテーマソングとそのタイトルバックにおいて、テーマソングを(現代風に洗練されてこそいるが)1970年代から1980年代のロボットアニメでポピュラーであった「主要ロボットの名前を連呼する」スタイルを採用、映像のタイトルバックもイントロ部分から流れるテンポのよい主題歌の歌詞・メロディに合わせて、登場人物がミュージカル風にポーズを取ったり、登場人物や作中に登場するオーバーマンが列を成してモンキーダンスを踊ったりする楽しい映像が繰り広げられる。
ストーリー的には本編で度々言及される「エクソダス」というフレーズに集約されるが、侵略や戦争ではなく、環境保護を大義名分とした支配から聖地ヤーパン(Japanのドイツ語読み)へ「脱出行」を図ろうとする(もっとくだけた言い方をしてしまえば、「支配からとんずらする連中とソレでは困る支配者側の追いかけっこ」)という単純明快なものにし、敵対する相手を殺害する動機や必然性を全く無くしている。
このような物語性もあり、劇中では敵側のシベリア鉄道警備隊から脱落したり寝返る者が多く見られたが、これも「所詮は俸給をもらう代わりに現場でキツイ思いをさせられている下っ端」という意識に裏打ちされたものであり、思想的背景や主義とは全く無縁である。
ロボットアニメ的視点で見ると作中のロボット「オーバーマン」の特殊能力を「盗み取る」「幻を作る」「人びとの本音を露にして争いに至らしめる」といった捻りのあるものとすることで、戦いの場面を単なる力と力のぶつかり合いから展開を愉しませ得るものに発展させている。
その位置づけも「実体はなんだかよくわからない過去の遺物」にすぎず、それが生み出された背景や細かい説明もされていない。
地球環境が悪化し、人類が「ドームポリス」と呼ばれるドーム都市での生活を余儀なくされた近未来。
シベリアのドームポリス「ウルグスク」に住む少年ゲイナーはドームポリスからの脱出行「エクソダス」に反対していた両親を暗殺されて引き籠もりとなり、自宅でテレビゲームに埋没する孤独な毎日を送っていた。
念願であった「ゲームチャンプ」の称号を獲得したゲイナーだったが、ミィヤの祭りの日を前にして、授業中唐突に現れたシベリア鉄道警備隊のアデットに逮捕されてしまう。
罪状は自らの忌み嫌う「エクソダス」への共謀罪だった。
無実の身で囚われとなったゲイナーはボロ雑巾のように叩きのめされ地下牢に叩き込まれたゲインという青年と知り合う。
ゲインの申し出を受け、脱獄したゲイナーはウルグスクの支配者であるメダイユ公爵の愛娘・アナ姫と出会う。
彼女を人質にして逃げる算段をつけたゲインに公爵秘蔵のOVERMANを起動させるよう命じられたゲイナーは白いスーツのOVERMAN…
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