映画大好き兄弟によるネタバレ感想ラジオ。今回語るのは、黒柳徹子のベストセラーをアニメーション映画化した『窓ぎわのトットちゃん』。ちょっととキャラデザが奇抜に見えるかもしれないけど、なんと『この世界の片隅に』に匹敵する大傑作だった! アニメーションで描く子ども描写の素晴らしさ、戦争というマクロと友だちとの思い出というミクロを繋ぐ凄まじさ、アートの重要性という普遍的テーマなど、今回も深掘って語ります。「教師の鑑!」
※このラジオは2023/12/2にTwitterのスペースで配信したものです。
兄:しの( https://twitter.com/mouse15278 )
弟:ばんぼ( https://twitter.com/babonbobonbo )
0:00 見逃すともったいない傑作だった
3:55 『この世界の片隅に』との比較
7:26 トットちゃん目線が徹底されている
11:08 子どもの描き方が素晴らしい
23:31 アニメーションだからこその表現
26:29 前半と後半の反復で示す人間らしさの重要性
32:18 「駆けていく」シーンが凄まじい
40:31 キャラデザにクセはある
42:34 総括:戦時中を描いた映画の新たな名作

1 Comment
わたしもこの作品は当初見るつもりはなかったのですが、しの兄弟さんがオススメしているらしいことをサムネで拝見し、まずは先に劇場で鑑賞して、そして動画を拝見しました。素晴らしい感想で、わたしもまったくご意見には同意で傑作だと思いました。
そして私がこの作品で素晴らしいと思ったのは、アニメーションの絵作りとして、実にアート性が高いというところでした。日常を描く明るく柔らかい色調の絵も素晴らしいですが、3か所挟み込まれるトットちゃんの夢や空想のシーンのアヴァンギャルドで躍動感のあるそれぞれ違った絵のアート性の高さに驚きました。これはアニメーションにしかできない表現と感嘆した次第です。
物語も戦中当時の日常をあくまでトットちゃんの目から描くことで、細かなエピソードの積み重ねが当時の時代の空気感がよくわかり、特に劇的で悲劇的なことを描いているわけではないのに、優れた反戦映画に昇華しているところも見事だと感心しました。
しのさんのご紹介がなければ見逃していたところでした。本当にありがとうございました。
ラストのチンドン屋を見つめるシーン良かったですねぇ~(^^)/