2010年、4本の劇場映画を残し、46歳の若さで世を去った天才監督・今敏。
国内は言うにおよばず、世界各国でその才を惜しむ声はいまだあとを絶ちません。
2017年、弊社が刊行した書籍『今敏 絵コンテ集 パプリカ』(A5判・並製)も好評を博し、順調に版を重ねています。

そんな「今敏 絵コンテ集」の同判型シリーズ第2弾は『千年女優』。
前作『パーフェクトブルー』で演出家としての評価を上げ、満を持して発表された、原案・脚本・キャラクターデザイン・監督を兼務したオリジナル作品です。

ストーリーの発端は、今監督自身のわずか2行のメモ—。
「かつて大女優と謳われた老女が自分の一代記を語っている筈が、記憶は錯綜し、昔演じた様々な役柄が混じりはじめ、波乱万丈の物語となっていく」
というものですが、完成された作品は、そのメモをベースに、日本映画の歴史への憧憬を、美しく迫力を持ったアニメーションで再構成するという実験的な試みが張り巡らされており、アニメ史に残る傑作となりました。

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▼「千年女優」受賞暦
◇第5回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門大賞
◇2003年度東京アニメアワード 劇場映画部門最優秀賞
◇第57回毎日映画コンクール 大藤信郎賞
◇第8回アニメーション神戸 作品賞・劇場部門
◇ファンタジア’01(カナダ) 最優秀アニメーション作品賞&芸術的革新賞
◇第33回シッチェス・カタロニア国際映画祭(スペイン) 最優秀アジア映画作品賞

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