吹奏楽のための交響的ファンタジー「ハウルの動く城」 / 後藤洋編
出版:ブレーン
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「ハウルの動く城」は2004年に公開された作品で、イギリスの作家・ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」を原作とする、魔女の宅急便以来となる他者原作作品です。
 「ハウルの動く城」の制作当初は、映画「サマーウォーズ」,「竜とそばかすの姫」を代表作にもつ細田守を監督として進められました。そもそもスタジオ地図で一躍有名となった細田守監督がもともとジブリの製作監督を務めていたということ自体、広くは知られていないかもしれません。製作途中で細田氏とスタジオジブリの間にトラブルが発生したため、監督を宮崎駿に変更、2003年春公開であったのを1年延期して公開に至ったという制作秘話があります。細田守監督作品の音楽や映像も美しいものが多くありますので、細田守監督がハウルの動く城を完成させた世界線も気になりますね…!
 また、第2回そらもり吹の構想はこの曲からはじまりました。ありとあらゆるジブリの吹奏楽の楽譜や音源を調べ、片っ端から聞きつくしてから選曲を行うのですが、有名でキャッチ―な曲をただ並べたメドレーではなく、『ジブリをオマージュした一つの吹奏楽作品』を聴いているような感覚が忘れられなかったのを覚えています。「この曲はジブリなのか?」と思わせながら、一気にハウルの世界へ引き込んでいくこの曲のもつ力はそらもり吹のメインにふさわしい1曲であると思い、1部メインとさせていただきました。「星を飲んだ少年」からの、名曲「人生のメリーゴーランド」で締めくくられる壮大なフィナーレに酔いしれてください。

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