格闘家の武尊(31)が9日、都内で行われた会見に出席し、シンガポールを拠点とする格闘技団体『ONEチャンピオンシップ(以下、ONE)』と契約をしたことを発表した。
K-1で3階級を制覇した武尊は、昨年6月に行われた『THE MATCH 2022』で那須川天心に敗れた直後、格闘家としての休養を宣言。その間にK-1との契約が終了した。そして3月に復帰会見を行い、6月24日にフランス・パリにて開催する『Impact in Paris(読み:インパクトインパリ)』のベイリー・サグデン戦でリングに戻ってくると発表した。
その試合を来月に控えたこの日の会見では、「ONEチャンピオンシップと契約させていただきました。復帰戦が決まっているので、その試合に勝ってから発表しようと思ったけど、一部報道が先に出てしまったので自分の口からファンの皆様に報告したく、この場を用意していただきました」と報告した。
契約に至った経緯として「キャリア最終週に入ってきたけど今が一番強いので、この時期に世界に挑戦したい、ONEで試合がしたいと思った。今はK-1ではないがK-1王者の誇りを持っているのでK-1代表としてONEに殴り込みに行く。自分が勝てばもっと日本人が注目されると思うし、活躍できる環境を作れると思う」と明かす。
さらに「ONE」には立ち技の強い選手が集まっているし、アメリカ大会も成功させて世界の影響力も強く、ファイトマネーなど選手への待遇などリスペクトを感じた」とポイントをあげながら「一番は戦いたい選手がいるから」と、かねてから対戦を熱望しているロッタン・ジットムアンノンに狙いを定めた。
会見にはONE創設者でCEOのチャトリ・シットヨートン氏も登壇。「魔裟斗選手も(那須川)天心選手も日本の中のチャンピオンだが、例えるなら日本のプロ野球でしか活躍していない選手。大谷翔平は世界で活躍しその実績を日本に持ち帰った。武尊選手は、その偉業に挑戦しようとしている。格闘技界の大谷翔平になるために、大きな一歩を踏み出そうとしている」と武尊を褒め称える。
さらに、かつてロッタンと天心が戦った試合(2018年6月)について「判定では天心が勝ったが、絶対にロッタンが勝っていた。世界中のファンが知っている。日本のジャッジが日本の選手がフェイバリット(有利)だが、ONEには絶対にそういうことがない」と日本語で熱く語った。
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