今更ですが、翠星のガルガンティアのEDカバーしてみました!

取り掛かる前から音数多そうな曲だと思っていたのですが、採譜してみると、考えている以上に音数が多かった。音数多いのには理由があり、採譜しているうちにこの曲に隠されていた意図が分かりました!

採譜を始めてみると、この曲、イントロだけでも、ピアノ、ギターの旋律の数がかなり沢山あります。あちこちで波が立ち、光がキラキラと反射する海原の風景を音で表現しようと思ったら、この位の音数は必要そうに思えます。このキラキラと光る波を表現する音を採りたくてこの曲を選んでいるので、大変ですがとりあえず楽しく頑張ります^^

さらに制作を進めて行きます。途中、ベースも2つ使われてるんだーとか思いながら、サビのストリングスを採り始めたところで、この曲の意図にようやく気が付きました。
この曲、ストリングス隊の、バイオリンやらチェロやらがセオリー通りの定位置に居ないのです。いや、定位置にも居るのですが、本来居ない筈のところからもバイオリンやらバスの旋律が聞こえて来るのです。
そういえば、ハイハットも2つ使われています。

んん?この作曲家、脳みそ2つある!?
(意見の対立する人物の脳みそを半部ずつくっつけて調和させるというエピソードがガリバー旅行記にあります。虚淵さんのサイコパスの元ネタなのでこの表現が使いたかったw)

この曲の正体はこんな感じです。

簡単に説明すると、左右に別のバンドが居て、それぞれが同じ曲を違うアレンジで同時に弾いているって感じの曲になっているのです。だから冒頭から音数が異様に多かったのです。

この曲ではピアノ5~6台位、ギターも5~6本位、ベース2にハットも2
ストリングス隊は、通常の楽器配置のオケと、左右対象に配置されたオケの2つのオケが居る感じになっています。
左右で違う和音がぶつかりポリコード(複合和音:2つの違うコードを同時に使う)になる部分もある。
(表示しているMIDIトラックは16トラックですが、実際の演奏データは38トラックで作成しています。)

技巧としては既にこういう曲が存在するのかもしれませんが、こんな面白いアイデアの曲だったのか!と10年経ってから気が付きました。ただの綺麗な曲ではありませんでした。

ガルガンティアのテーマは「共存」だそうです。
ガルガンティアは、別々の価値観の世界で育った、主人公の少年と少女が出会う物語です。

2つのバンドの演奏が一つになっている。この曲の実験的なアイデアは「共存」というテーマから着想を得ているのは間違いなさそうです。

作曲者の矢吹香那さん、丁寧な仕事&作曲力、アレンジ力高めで凄い!と思いました。

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ガルガンティア、まじで面白かった。
映画も劇場に観に行ったし、2期目無かったので小説も買って読みました!
この曲の歌詞も、物語の世界観に合っていてとても好きです。

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適当に映画(OVA)登場のマズルをモデルにして、既存パーツを組み合わせてユンボロ作ってみました!
ユンボロCGの背景はAI素材.comさんで生成した背景です!

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後日追記、作った自分が言うのもアレですが、音硬いなぁ・・・

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