金沢美術工芸大学 視覚デザイン専攻卒業制作
『君のお庭に遊びに行くよ』という曲に乗せたアニメーション作品です。音楽は自分の父が作ったものを使用しています。この作品を作ろうと思ったのは、父の死がきっかけでした。
去年の夏に急死し、突然の出来事に私は目の前が真っ暗になりました。
そんな時、遺品を整理しているとその中に父自らが作った音楽のCDを見つけたのです。
生涯夢を追いかけた父の背中を見て育った私にとって、父は「夢」の象徴でした。
そしてその「夢」を忘れないようにという気持ちと、父の死というものに対しての気持ちの整理を兼ねてこの作品を制作しようと思いました。内容は父と私の思い出をシーンごとで綴ったものです。
色鉛筆、アクリルガッシュ、水彩またはデジタルで描いたイラストなど多くの技法で制作しています。さまざまな思い出のモチーフで構成されており、現実世界と夢の世界を行ったり来たりしているようなトリップ感のある内容になっています。