スノーウィ, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=4014353 / CC BY SA 3.0

#架空の犬
#タンタンの冒険
#漫画の登場人物
スノーウィ(英: Snowy、仏: Milou)はタンタンの冒険シリーズに登場する架空のキャラクターである。
この漫画のシリーズはベルギーの漫画家エルジェによって描かれた。
スノーウィはワイヤー・フォックス・テリアという種類の白い犬であり、物語の主人公タンタンの相棒でもある。
スノーウィの初出はシリーズ第一作の『タンタン・ソビエトへ』であり、同作は1929年1月10日から1930年5月まで『20世紀子ども新聞』にて連載されていた。
スノーウィはエルジェがよく通っていたカフェにいたフォックス・テリアがモデルになっている。
フランス語のもともとの名前であるミルゥは、エルジェの最初のガールフレンドのニックネームでもあった。
シリーズ初期の8作品において、スノーウィは頻繁に内心のつぶやきを読み手に語っていた。
エルジェは9作目の『金のはさみのカニ』でハドック船長を登場させたあとは、スノーウィの読み手に語りかける役割を減らした。
スノーウィの元の名前はフランス語でミルゥ (Milou) である。
これはMarie-Louise(マリ=ルイーズ)の短縮形であり、エルジェの最初の恋人の名前Marie-Louise Van Cutsem(マリ=ルイーズ・ ヴァン・クツェム)のニックネームが由来になっている。
マリ=ルイーズの父親はエルジェの低い社会的地位が気に入らず、その結果若い恋人同士の関係が悪化した。
それにも関わらず、エルジェはマリ=ルイーズのことを依然として愛していた。
そして、彼女にちなんでタンタンが最も信頼する相棒にミルゥという名前をつけた。
英語版においてスノーウィと名付けたのは、毛色が白いからというだけでなく、 Snowyと5文字にすることによって漫画の吹き出しに収まるという理由もある。
タンタンシリーズでしばしば活躍し、「犬科のヒーロー」と称されている。
タンタンの冒険シリーズの初めから終わりまで一貫してスノーウィはタンタンの相棒であり、旅の苦楽を共にする仲間でもある。
それに加えて、スノーウィはタンタンと共に全てのコミックアルバムに登場する唯一のキャラクターである 。
初の単行本である『タンタン ソビエトへ』において、スノーウィはコミックリリーフとして笑いをもたらす働きをしている。
最初の8作を通して、スノーウィはシリーズでタンタンと並ぶ重要な共演者である。
人の言葉を理解することができ、作中では吹き出しを活用し気持ちを伝えている。
冗談、恐怖の感情、そしてタンタンに警戒して欲しいといったさまざまな状況による反応がある。
初期の作品においては、機械工学と地理学に関心を持っている。
また、『タンタン・コンゴ探検』では聖書を引用している。
スノーウィのキャラクターは、シリーズのストーリーが進むにつれて発達していた。
初期の作品において、彼は他の動物を含めたキャラクターと言葉を交えたり、作中で行われている状況を説明している。
スノーウィのキャラクターは、ハドック船長が 『金のはさみのカニ』に登場してからその影響を受けるようになった。
ハドック船長が登場する前は、タンタンの自信満々で楽観的な様子と釣り合いを取るために、スノーウィはそっけなく、悲観的な発言をするキャラクターとして描かれていた。
皮肉屋のハドック船長が『金のはさみのカニ』で初めてシリーズに登場して以降、スノーウィの性格は次第に陽気になった。
また、スノーウィはタンタンとだけ会話するようになった。
スノーウィはタンタンが危機に瀕している時、自分よりもさらに大きい動物に対しても恐れることなく、たびたび勇敢な姿を示す様子が作中で描かれている。
タンタンが監禁された時や、危険な状況に陥ったとしても、何度もタンタンを救出している。
そして、時々タンタンよりも前に犯人を突き止めたりする。
一方で、スノーウィが唯一苦手とするのは蜘蛛である。
スノーウィはタンタンに忠実であり、常に主人の傍にいたいと思っている。
『ふしぎな流れ星』においてタンタンが一時的にスノーウィを見捨てしまった場面では、スノーウィは大いに悲しんだ。
他にも『ファラオの葉巻』でタンタンがスパイ容疑で処刑された時(実際は死んだふりをして生きていた)は彼が埋葬された墓前で夜まで泣き明かしていた。
スノーウィはウイスキーが大好物であり、飲酒する場面もある(『タンタン ソビエトへ』と『タンタンチベットをゆく』の作中で起こっている) 。
スノーウィの食欲のせいでいくつか短く、面白おかしいエピソード…

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