四畳半神話大系, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=2084298 / CC BY SA 3.0
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『四畳半神話大系』(よじょうはんしんわたいけい)は、森見登美彦による日本の小説である。
書き下ろしで太田出版より2005年1月5日に刊行された。
文庫版は2008年に角川書店(角川文庫)より刊行された。
2010年には『ノイタミナ』にてテレビアニメ化された。
京都市を舞台に、京都大学3回生の男子学生が、1回生時に選んだサークルによって自らの大学生活をいかに変えていったか、その可能性を描く一人称小説。
独立した4話から構成される。
『太陽の塔』によるデビュー後、太田出版の編集者(北尾修一)から「ウチで『太陽の塔』みたいなくされ大学生が出てくる作品を書いてほしい」と持ちかけられたのが執筆のきっかけだといい、舞台設定などは『太陽の塔』と似通っている。
『太陽の塔』との大きな違いは、並行世界の要素が取り入れられている点である。
各話で「私」は異なるサークル・組織に所属するが、結末や登場人物が共通・関係しあっており、第4話で「私」は並行世界を横断することになる。
物語の最後に並行世界であることが明かされる展開ではなく、各話の書き出しが統一されているなど、各話が全て並行世界であることを前提に描かれる。
並行世界のアイデアには『キューブ』の影響もある。
テレビアニメは11話構成であるため、アニメ化に際しては、全体の印象や設定を損なわないよう配慮しつつ、小説版の各話のエピソードやパーツを組み替えて、10パターンの並行世界にまとめ直された。
2008年8月に韓国語版『다다미 넉장반 세계일주』が図書出版ビチェから、2009年12月に繁体中国語版『四疊半宿舍, 青春迷走』が時報文化から、2010年8月に簡体中国語版『四畳半神話大系』が上海人民出版社から刊行されている。
※声はテレビアニメ版における声優を示す。
私 声 – 浅沼晋太郎 主人公であり、物語の語り手。
農学部に所属する大学3回生で、元浪人生。
身長は180㎝ほど。
下鴨幽水荘(しもがもゆうすいそう)に住む。
プライドと理想は高いが、非活動的で社交性の低い地味な青年。
大学入学を機にサークル活動を通じて「薔薇色のキャンパスライフ」を目論むも、小津とともに不毛で無意義な大学生活を送る破目になる。
1回生の夏に女性関係で痛い目に遭い、サークル内の交友関係が上手くいかず孤立し、また小津に感化されたこともあって、性格が一層捻くれてしまう。
理想の女性像は「ふはふはして、繊細微妙で夢のような、美しいものだけで頭がいっぱいな黒髪の乙女」。
ジョニー 声 – 檜山修之 もう一人の「私」。
アニメでは比喩表現としてデフォルメされたカウボーイ姿で描かれ、馬に跨っている。
小津 声 – 吉野裕行 「私」の宿敵であり盟友。
工学部電気電子工学科に所属しているにもかかわらず電気も電子も工学も嫌いで、1回生終了の時点では取得単位数も成績もひどい低空飛行だった。
「私」とは同学年。
偏食家であるため顔色が悪く、妖怪に例えられるほど不気味な風貌。
3度の飯より悪行が好きな天邪鬼で、他人の不幸をおかずに飯が3杯食える。
しかし立ち回りが巧く、多くのサークルや組織に所属して京都中に広い人脈と情報網を築き、「私」とは対照的に無意義な学生生活を存分に楽しんでいる。
樋口を熱心に師事し、何事においても樋口の弟子であることを優先する。
意外にも恋愛に関しては一途で、実は小日向さんと付き合っている。
親からはたくさんの仕送りを送ってもらっているうえに、浄土寺の砂糖菓子みたいなマンションに住んでおり、主人公を家にはあげたことはない。
ただし、明石さん、羽貫さんはいったことがあるように描写されている。
多くのサークルに所属することから、「私」はどのサークルを選んでも小津と巡り合い、悪友となる。
小津いわく「運命の黒い糸」で結ばれた運命共同体。
勝手にサークル内での立場を悪くしていく「私」を、時には煽り立て、時には天才的な立ち回りで助ける。
アニメ版では「私」を踏み台にして組織でのし上がっていく側面が強調されている。
原作では「私」と酒を飲む場面が出てくるが、アニメ版では酒が飲めないらしい。
明石さん 声 – 坂本真綾 「私」と小津の、1年下の後輩。
工学部建築科に所属。
理知的でクールな黒髪の乙女であり、歯に衣着せぬ物言いで周囲を寄せ付けない。
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